元チャンピオン対決の4回戦で大坂がガウフに快勝「私にとって大きな意味がある」 [USオープン]

写真は2021年オーストラリアン・オープン以来のグランドスラム8強入りを決めた大坂なおみ(フリー)(Getty Images)


 シーズン最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月24日~9月7日/ハードコート)の女子シングルス4回戦で、第23シードの大坂なおみ(フリー)が2023年大会優勝者で第3シードのココ・ガウフ(アメリカ)を6-3 6-2で下してベスト8進出を果たした。

 グランドスラム本戦プレーするのが31回目となる大坂が同ラウンドを突破したのは、優勝した2021年オーストラリアン・オープン以来で5度目(2敗)だが、過去4度はすべてそのまま大会を制している。

 8回あった自分のサービスゲームで僅か6ポイントしか落とさなかった大坂は一度もピンチに直面することなくすべてキープし、各セットで2度ずつブレークに成功して1時間4分で快勝した。

 サービスとフォアハンドに課題があるガウフは数年前にアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)のサービス改善に寄与したバイオメカニクスの専門家であるギャビン・マクミラン氏を陣営に迎えて長期的な視野で取り組み始めたところで、この日も不安定なサービスとフォアハンドに苦しみ8本だったウィナーの4倍以上となる33本のアンフォーストエラーを犯した。

 ふたりはこれが6度目の対決だったが、2連敗中だった大坂が3勝目を挙げた。全米では2019年の3回戦で顔を合わせ、大坂が6-3 6-0で勝っていた。

 夏の北米ハードコートシーズン2大会でプレーした大坂は、WTA1000シリーズのモントリオールで準優勝を飾るなど7勝2敗の戦績を残した。

「少し敏感になっている。泣きたくはないの。ここでプレーできて本当に楽しかった」と大坂は試合後のオンコートインタビューで語った。

「娘を出産してから2ヵ月後にスタンドでココの試合を観戦したの。ここは世界で一番好きなコートだから、またここに戻ってこられたのは私にとって大きな意味がある」

 元世界ナンバーワンの大坂は産休から復帰後にかつてのような大きな結果を残せていなかったが、アグネツカ・ラドバンスカ(ポーランド)やイガ・シフィオンテク(ポーランド)をサポートしたトマシュ・ウィクトロフスキー氏がモントリオールから新コーチとして陣営に加わってから復調の兆しを見せている。

 インタビュアーのメアリー ジョー・フェルナンデス(アメリカ)にターニングポイントについて聞かれた大坂は、リュドミラ・サムソノワ(ロシア)に対する先月のモントリオール2回戦で2つのマッチポイントをセーブして勝った試合を挙げた。

「あれから自分は何でもできると思えるようになった。とにかくベストを尽くし、笑顔でいることが大事だわ」

 2018年&20年大会チャンピオンの大坂は次のラウンドで、第27シードのマルタ・コスチュク(ウクライナ)を6-3 6-7(0) 6-3で破って勝ち上がった第11シードのカロリーナ・ムチョバ(チェコ)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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