イタリア国際の準決勝と決勝で最大1000人の観客を許可

男女共催のツアー公式戦「BNLイタリア国際」(ATP1000、WTAプレミア5/イタリア・ローマ/9月14~21日/クレーコート)は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックのためにここまで無観客で試合を行ってきたが、イタリア政府が準決勝と決勝に関しては上限1000人までの観客を許可すると発表した。

 今大会では最多記録となる9度の優勝を誇るラファエル・ナダル(スペイン)や世界ナンバーワンのノバク・ジョコビッチ(セルビア)、2018年フレンチ・オープン優勝者のシモナ・ハレプ(ルーマニア)らがベスト8に勝ち残っている。

BNLイタリア国際2020|PHOTOアルバム

「イタリア国際の準決勝と決勝を皮切りに、屋外で開催されるスポーツ大会では最大1000人の観客が観戦できます。これはソーシャルディスタンスやマスクの着用、座席間隔のルールについてしっかりと尊重した上での措置となります」とスポーツ大臣のビンチェンツォ・スパダフォーラ氏は語った。

「これはスポーツにおける正常性の回復に向けた最初の一歩であり、重要なステップとなります」

「大会途中で、というのは少し驚きだ」とグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)はコメントした。「でも僕たちがコントロールできることはたくさんあるし、ただ同意してやっていかなければならないこともいくつかある」。

「僕は最初から観客がいたほうがよかったよ」とマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)は話した。「でも1000人はそう少なくないから、彼らは声援を聞かせてくれることだろう」。

 男女シングルスの準決勝と決勝は、日曜日と月曜日に予定されている。

 パンデミックの影響で、大会は通常の5月から日程を変えて行われている。男子シングルスではイタリア人選手がベスト16に4人勝ち残ったが、これは1979年以来41年ぶりのことだった。

 イタリアのプロサッカーリーグ「セリエA」もまた、今週末から始まる予定となっている。(APライター◎アンドリュー・ダンプ/構成◎テニスマガジン)

※写真はラファエル・ナダル(スペイン/右側)とドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)の男子シングルス3回戦が行われたセンターコートの様子
ROME, ITALY - SEPTEMBER 18: A general view of Campo Centrale during the round three match between Rafael Nadal of Spain and Dusan Lajovic of Serbia during day five of the Internazionali BNL d'Italia at Foro Italico on September 18, 2020 in Rome, Italy. (Photo by Angelo Carconi - Pool/Getty Images)

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