アニシモワがシフィオンテクに雪辱してウインブルドンでの悪夢を克服「本当に特別な意味がある」 [USオープン]

写真はキャリア3度目のグランドスラム4強入りを決めたアマンダ・アニシモワ(アメリカ)(Getty Images)


 シーズン最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月24日~9月7日/ハードコート)の女子シングルス準々決勝で、第8シードのアマンダ・アニシモワ(アメリカ)が第2シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)を6-4 6-3で倒してベスト4進出を決めた。

 グランドスラム本戦プレーするのが23回目となるアニシモワが同ラウンドを突破したのは、準優勝を飾った7月のウインブルドンに続いてキャリア3度目(1敗)となる。

 2017年にジュニアの部で優勝した実績を持つ24歳のアニシモワは同大会に2年連続8度目(2016~17年の予選敗退を含む)の出場となるが、無観客で開催された2020年に3回戦まで勝ち進んだのがこれまでの最高成績だった。

 0-1からブレークバックに成功してシフィオンテクの連続ゲーム奪取を終わらせたアニシモワは5-4からもう一度相手のサービスゲームを破って第1セットを先取し、第2セットも0-2から2-2に追いついたあと3-3から最後の3ゲームを連取して1時間36分でウインブルドン決勝のリベンジを果たした。

 2月にWTA1000大会のドーハでキャリア最大のタイトルを獲得したアニシモワはウインブルドンでは決勝でシフィオンテクから1ゲームも奪えず敗れはしたがトップ10デビューを果たし、過去最高のシード順位で四大大会に臨んでいる。

 同じ2001年生まれのふたりはウインブルドン決勝がツアーレベルでの初対決だったが、ジュニア時代には2016年10月にジュニアフェドカップ(現ビリージーンキングカップジュニア)のファイナルズ決勝でプレーしてシフィオンテクが6-4 6-2で勝っていた。

「夢のようだわ。ウイブルドン(での惨敗)からカムバックできたというのは私にとって本当に特別な意味がある。状況を好転させるために必死に練習してきたけど、今日ですべてが証明されたと思う」とアニシモワは試合後のオンコートインタビューで語った。

「(2セットとも先にブレークされたけど)自分を奮い立たせようとした。彼女(シフィオンテク)は私が今まで対戦した中でもっとも厳しい相手のひとりだから、全力を振り絞らなければならないとわかっていた。フルセットとかではなかったけど、私にとっては本当に厳しい戦いだった」

 アニシモワは次のラウンドで、第11シードのカロリーナ・ムチョバ(チェコ)を6-4 7-6(3)で破って勝ち上がった2018年&20年大会チャンピオンで第23シードの大坂なおみ(フリー)と対戦する。

 ウインブルドンで初優勝を飾ったシフィオンテクはハードコートの前哨戦2大会に出場してWTA1000大会のシンシナティで今季2勝目を挙げて今大会を迎えたが、連勝は「9」でストップした。

「あんなサービスであんなプレーをされたら今日の試合に勝つことはできなかった。アマンダはリターンもアグレッシブだった」とシフィオンテクは敗戦を振り返った。

「(ウインブルドンのときとはパフォーマンスが)まったく違っていた。動きもプレーもずっとよかった。何もかも違っていたわ」

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles