ウインブルドンの悪夢を乗り越えたアニシモワが2度目のグランドスラム決勝に挑むも初勝利ならず「自分のプレーが十分じゃなかった」 [USオープン]

写真は女子シングルス表彰式でスピーチするアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ/右)と見つめるアマンダ・アニシモワ(アメリカ)(Getty Images)


 シーズン最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月24日~9月7日/ハードコート)の女子シングルス決勝で、第1シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)が第8シードのアマンダ・アニシモワ(アメリカ)を6-3 7-6(3)で振りきり大会連覇を達成した。

 サバレンカが四大大会の同種目でタイトルを獲得したのは、昨年の同大会以来でキャリア4度目(準優勝3回)となる。

 2-2から2度目のサービスダウンを喫したあと4ゲームを連取して第1セットを先取したサバレンカは第2セット3-2と5-4からブレークバックを許したが、もつれ込んだタイブレークで6-1とリードすると3度目のチャンピオンシップポイントをものにして1時間34分で記念すべき四大大会マッチ100勝目をゲットした。

 アニシモワは13本だった相手を上回る22本のウィナーを決めたが、15本だった相手の倍近い29本(7本のダブルフォールトを含む)を犯した。

 グランドスラム本戦プレーするのが23回目となる24歳のアニシモワが決勝に進出したのはキャリア2度目だったが、イガ・シフィオンテク(ポーランド)から1ゲームも奪えず完敗した前回のウインブルドンに続いて準優勝に終わった。

「2度続けてグランドスラム大会の決勝で負けるというのは凄いことではあるけど、同時にかなり辛いことでもある。今日は自分の夢のために満足できるような戦いができなかったけど、とにかくアーニャにおめでとうと言いたい」とアニシモワは表彰式で語った。

 ふたりはこれが10度目の対決だったが、6敗していたサバレンカが4勝目を挙げた。直近では7月にウインブルドン準決勝でプレーし、アニシモワが6-4 4-6 6-4で勝っていた。

「試合を通して自分のベストテニスができていないと感じていた。決勝になる緊張してしまうものだけど、その点を改善しようと努力している。それでも今日はもっとアグレッシブにプレーできていたらよかったのにと思う…」とアニシモワは試合後の記者会見で悔しさを滲ませた。

「今日は勝てなかった。もちろん自分のプレーが十分じゃなかったからで、それが現実なの。そこは受け入れなければならない」

 2月にWTA1000大会のドーハでキャリア最大のタイトルを獲得したアニシモワはウインブルドン後にトップ10デビューを果たし、過去最高のシード順位で四大大会に臨んでいた。

 今大会の準々決勝で雪辱のチャンスを得たアニシモワは第2シードのシフィオンテクを6-4 6-3で倒してきっちりと借りを返し、厳しい敗戦を乗り越えるために積み重ねてきた努力を実らせた。

「ここ2週間は毎日ウインブルドンの話を聞かされていたから、それに関しては本当によくやったと思う」とアニシモワは大会を振り返った。

「今日も勝つチャンスを最大限に高めようとあらゆることを正しくやろうとしたけど、それでも十分ではなかった…」

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles