ウインブルドンの雪辱を果たしたアルカラスが今季のグランドスラム2冠達成&世界1位復帰「すべてチームと家族のおかげ」 [USオープン]

写真は3年ぶりの優勝を飾ったカルロス・アルカラス(スペイン/最前列右から2人目)(Getty Images)


 シーズン最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月24日~9月7日/ハードコート)の男子シングルス決勝で、第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン)が第1シードのヤニク・シナー(イタリア)を6-2 3-6 6-1 6-4で倒して3年ぶりの優勝を飾った。

 アルカラスがグランドスラム決勝でプレーしたのは7月のウインブルドンに続いて通算7度目だったが、6勝目(2022年&25年全米、2023年&24年ウインブルドン、24年&25年全仏、準優勝1回)を挙げた。

 2度サービスダウンを喫して第2セットを落としたシナーは唯一のブレークポイントをものにして第2セットを取り返したが、第3セットで5-0とリードして流れを掴んだアルカラスが続く2セットを連取して2時間42分で勝利を決めた。

 決勝でライバルのシナーに敗れたウインブルドンのあと前哨戦のシンシナティで今季6勝目を挙げたアルカラスは、連勝を「13」に伸ばした。

「チームと家族、僕は皆がいてくれて本当に幸運だ。皆は僕を選手としてだけではなく人間的にも成長させるために力を尽くしてくれている。僕が成し遂げたことはすべて皆のおかげだ。今回の結果もそうだ」とアルカラスは表彰式で語った。

「この大会は僕にとって本当に特別なんだ。この大会に参加できて光栄だ。まるでホームにいるような気分で、エネルギーと愛を感じている」

 世界トップ2のふたりがグランドスラム決勝の舞台で対決したのは3大会連続だったが、過去2戦は1勝1敗(全仏:4-6 6-7(4) 6-4 7-6(3) 7-6(10-2)でアルカラス、ウインブルドン:4-6 6-4 6-4 6-4でシナー)で星を分け合っていた。

 昨年の大会で2回戦敗退に終わったアルカラスが大幅にポイントを加算したのに対して優勝したシナーはディフェンドしなければならないポイントが多かったため、大会後に更新されるATPランキングで世界ナンバーワンが交代することが確定した。

 ノバク・ジョコビッチ(セルビア)がマーガレット・コート(オーストラリア)に並ぶシングルス最多記録となる24回目のグランドスラム制覇を果たした2023年の同大会以降、四大大会の男子シングルスはアルカラスとシナーがタイトルを独占(アルカラス:4勝、シナー:4勝)している。

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写真◎Getty Images

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