前年の準優勝者ムゼッティが20歳の挑戦者プリズミッチをフルセットで退け初戦突破「彼は非常に安定したプレーをしていた」 [成都オープン]

写真はロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「成都オープン」(ATP250/中国・四川省成都/9月17~23日/賞金総額119万210ドル/ハードコート)の男子シングルス2回戦で、前年の大会で準優勝を飾った第1シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)が20歳のディノ・プリズミッチ(クロアチア)を7-5 3-6 6-2で振りきりベスト8に進出した。

 上位4シードは1回戦がBYEで免除されており、ムゼッティはこの試合が初戦だった。5-5から2度目のブレークに成功して第1セットを先取したムゼッティは3-4からサービスダウンを喫して第2セットを取り返されたが、第3セットで2度相手のサービスゲームを破って2時間16分で勝利を決めた。

 20歳以下の男子選手によるトップ8対決「Next Gen ATPファイナルズ」の出場権を争うレースランキング(Race to Jeddah)で4位に付けているプリズミッチは、若手の上位選手にATPツアーの出場機会を増やすための「Next Genアクセラレーター・プログラム」の恩恵を受けて今大会に出場した。

「今日は立ち上がりに少し緊張していたけど、2週間以上試合から遠ざかっていたからよくあることだ」とムゼッティは試合後のオンコートインタビューで語った。

「中国での初戦は常に厳しい。昨年とはコンディションが変わっているし、もちろん相手も違う。彼(プリズミッチ)は非常に安定したプレーをしていたから、僕は突破口を見つけなければならなかった。第3セットでいいプレーができるようになったから、主導権を握ることができた」

 ムゼッティは次のラウンドで、同じ予選勝者のマッケンジー・マクドナルド(アメリカ)を6-2 7-6(4)で破って勝ち上がったニコラス・バシラシビリ(ジョージア)と対戦する。

 そのほかの試合ではアレクサンダー・シェフチェンコ(カザフスタン)が第6シードのジョバンニ・エムペシ ペリカール(フランス)に6-7(2) 7-6(5) 6-4で逆転勝利をおさめ、予選から勝ち上がってきた日本のダニエル太郎(エイブル)は1セットダウンから巻き返して第3シードのタロン・グリークスプア(オランダ)を3-6 6-4 6-3で倒す番狂わせを演じ、勝ち上がった両者が準々決勝で対決することになった。

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写真◎Getty Images

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