ATPツアー公式戦「ロレックス・パリ・マスターズ」（ATP1000／フランス・パリ／10月27日～11月2日／賞金総額612万8940ユーロ／室内ハードコート）の男子シングルス1回戦で、グリゴール・ディミトロフ（ブルガリア）がジョバンニ・エムペシ ペリカール（フランス）を7-6(5) 6-1で退け約3ヵ月半ぶりの勝ち星を挙げた。

　試合を通して直面した3度のブレークポイントをすべてセーブしたディミトロフはタイブレークの末に第1セットを先取し、第2セットで相手のサービスゲームを3度破って1時間35分で勝利を決めた。

　7月にウインブルドン（イギリス・ロンドン／グラスコート）の4回戦でヤニク・シナー（イタリア）に対して2セットを先取したディミトロフは第3セットの途中でサービスを打った際に胸筋を負傷して棄権（シナーから3-6 5-7 2-2）を余儀なくされ、この試合がそれ以来の復帰戦だった。

「こんなことは今まで一度もなかったから、コートを離れてからずっと自分の気持ちを整理しようとしているんだと思う。決して簡単ではなかった。試合に出るというのは本当に大変なことだとわかっていたからね」とディミトロフは試合後のオンコートインタビューで語った。

「とにかくプレーして自分を試し、チャンスを掴みたかったんだ。今日は勝っても負けても全力を尽くしたと感じただろうね」

　2023年大会準優勝者のディミトロフは次のラウンドで、第11シードのダニール・メドベージェフ（ロシア）とジャウメ・ムナール（スペイン）の勝者と対戦する。

　そのほかの試合では第10シードのカレン・ハチャノフ（ロシア）、第12シードのアンドレイ・ルブレフ（ロシア）、第13シードのアレクサンダー・ブブリク（カザフスタン）、フランシスコ・セルンドロ（アルゼンチン）、フラビオ・コボッリ（イタリア）、ワイルドカード（主催者推薦枠）で出場したアルトゥール・リンデルネック（フランス）、キャメロン・ノリー（イギリス）、19歳のラーナー・ティエン（アメリカ）らが2回戦に駒を進めた。

※名前の左に付いている数字はドロー番号、[　]数字はシード順位、WCはワイルドカード（主催者推薦枠）、Qは予選勝者、LLはラッキールーザー（欠場者が出たため本戦出場権を得た予選敗退選手）

男子シングルス1回戦｜試合結果◎10月27日

○3キャメロン・ノリー（イギリス）6-3 6-4 ●4セバスチャン・バエス（アルゼンチン）

○6アルトゥール・リンデルネック（フランス）[WC] 7-6(5) 7-6(4) ●5ファビアン・マロジャン（ハンガリー）

○11アレクサンドル・ミュレー（フランス）6-2 7-5 ●12ブランドン・ナカシマ（アメリカ）

○13ダニエル・アルトマイヤー（ドイツ）6-2 7-6(5) ●14マルコス・ギロン（アメリカ）

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○19アレクサンダー・ブキッチ（オーストラリア）[Q] 6-2 2-6 6-4 ●20テレンス・アトマン（フランス）[WC]

○24アレクサンダー・ブブリク（カザフスタン）[13] 6-4 6-3 ●23アレクセイ・ポプリン（オーストラリア）

○25カレン・ハチャノフ（ロシア）[10] 6-1 6-1 ●26イーサン・クイン（アメリカ）[Q]

○35ロレンツォ・ソネゴ（イタリア）6-2 6-3 ●36セバスチャン・コルダ（アメリカ）[Q]

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○38グリゴール・ディミトロフ（ブルガリア）7-6(5) 6-1 ●37ジョバンニ・エムペシ ペリカール（フランス）

○44アルトゥール・カゾー（フランス）[WC] 7-6(5) 7-6(4) ●43ルチアーノ・ダルデリ（イタリア）

○51フラビオ・コボッリ（イタリア）6-1 6-4 ●52トマーシュ・マハーチュ（チェコ）

○53ラーナー・ティエン（アメリカ）6-2 7-6(7) ●54ヌーノ・ボルジェス（ポルトガル）

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○56アンドレイ・ルブレフ（ロシア）[12] 6-1 6-4 ●55ジェイコブ・ファーンリー（イギリス）[Q]

○57フランシスコ・セルンドロ（アルゼンチン）6-3 6-3 ●58ダミアー・ジュムホール（ボスニア・ヘルツェゴビナ）[Q]

○60ミオミル・キツマノビッチ（セルビア）6-4 1-6 7-6(2) ●59アレクサンダー・コバチェビッチ（アメリカ）[LL]

○62ジズー・ベレキス（ベルギー）6-3 2-6 6-2 ●61アレックス・ミケルセン（アメリカ）

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