シナーがケイレンに苦しみながらもズベレフに逆転勝利で2年ぶりのタイトル獲得「本当に大変だった」 [ATPウィーン]

写真は2年ぶりの優勝を飾ったヤニク・シナー(イタリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「エルステバンク・オープン」(ATP500/オーストリア・ウィーン/10月20~26日/賞金総額273万6875ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス決勝で、第1シードのヤニク・シナー(イタリア)が第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)に3-6 6-3 7-5で逆転勝利をおさめて2年ぶりの優勝を飾った。

 24歳のシナーがツアーレベルの同種目でタイトルを獲得したのは、約3週間前の北京に続いて通算22回目(今季4勝目、準優勝通算9回)となる。

 一度ずつ相手のサービスゲームを破ってセットを分け合ったあとシナーは第3セット5-5から2度目のブレークに成功し、続くサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップをラブゲームでキープして2時間28分で競り勝った。

 3週間前に上海3回戦で右太腿のケイレンにより途中棄権を余儀なくされていたシナーは第1セットでブレークされたあと足を引き摺るような仕草を見せており、第2セットでは問題を克服したかに見えていたが第3セット第7ゲームで左ハムストリングのケイレンに苦しみ始めた。

 それでもチェンジエンドでケイレンを和らげる機能があるとされるピクルスジュースを飲み、長いラリーを避けるために攻撃的なプレーをしたシナーが終盤にチャンスをものにして勝利をもぎ取った。

「第3セットはジェットコースターのような展開だったけど、ボールの感触がよかったから攻めていこうと思った。もう一度タイトルを獲ることができてとてもうれしい。凄く特別なことだ」とシナーは試合後のオンコートインタビューで語った。

「(ケイレンに見舞われて)もちろん本当に大変だった。もっとも重要なのは、諦めずに粘り強くプレーすることだった」

 先に行われたダブルス決勝では、第5シードのジュリアン・キャッシュ/ロイド・グラスプール(ともにイギリス)がフランシスコ・カブラル(ポルトガル)/ルーカス・ミドラー(オーストリア)を6-1 7-6(6)で振りきり今季7勝目を挙げた。

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写真◎Getty Images

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