2セットアップのムゼッティが途中棄権でジョコビッチの準決勝進出が決定「彼は間違いなく今日の試合で勝者になるべきだった」 [オーストラリアン・オープン]

写真は無念の途中棄権でコートをあとにするロレンツォ・ムゼッティ(イタリア/手前)、後ろはノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 シーズン最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月18日~2月1日/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で第5シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)が第4シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)に対して6-4 6-3とリードしたが、第3セット途中(ムゼッティから6-4 6-3 1-3)で棄権を余儀なくされた。

 0-2から挽回した末に主導権を握って最初の2セットを連取したムゼッティは第3セット第3ゲームでサービスダウンを喫したあとのチェンジエンドでメディカルタイムアウトを取って右太腿の治療を受け、再開後の第5ゲーム15-30からダブルフォールトで失点した時点で試合続行を断念したため2時間8分で試合が終了した。

 第2セットまでにアンフォーストエラーを31本も犯すなどジョコビッチは劣勢だったが、ここまでの4試合で8時間半近く戦っていたムゼッティのリタイアで何とか生き残った。

 この結果でジョコビッチは同大会でのマッチ103勝目(10敗)を挙げ、102勝15敗のロジャー・フェデラー(スイス)を追い抜き同種目の最多記録を塗り替えた。

「彼(ムゼッティ)には本当に同情する。それ以外に何と言っていいかわからない。今日の彼は僕よりも遥かに優れていた」とジョコビッチは試合後のオンコートインタビューで語った。

「僕は今夜で家に帰るところだった。スポーツではこういうことが起こることもある。僕も何度か経験したけど、グランドスラム大会の準々決勝で試合を完全に支配していたときにこのようなことになったのは残念だ。彼が早く回復するよう心から願っている。彼は間違いなく今日の試合で勝者になるべきだった」

 第2セット終了後にはジョコビッチもメディカルタイムアウトを取って足の治療を受けていたが、「あちこちに水ぶくれができていたけど、特に大きな問題はなかった」とのちに説明した。

「最初の2セットはボールの感触があまりよくなかったけど、それは彼のクオリティーと多彩なプレーのせいでもある。今日の試合に勝てたのは本当に幸運だった」

 マーガレット・コート(オーストラリア)に並ぶシングルス最多記録となる24回の四大大会制覇を果たしているジョコビッチだが、2023年USオープンを最後にタイトルから遠ざかっている。

 ジョコビッチは次のラウンドで、第8シードのベン・シェルトン(アメリカ)を6-3 6-4 6-4で破って勝ち上がった第2シードで大会2連覇中のヤニク・シナー(イタリア)と対戦する。

 ムゼッティは試合後の記者会見で「第2セットの初めに痛みを感じた」と明かし、「右脚に違和感があったけど、凄くいいプレーができていたからそのままプレーを続けたんだ。でも痛みが強くなり、症状は治まらなかった」と説明した。

「正直に言うとノバクから2セットをリードするなんて予想していなかった。リードしていたのに棄権を余儀なくされるなんてもちろん想像できなかったよ。本当に辛い…」

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写真◎Getty Images

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