ノーシードの松岡隼がシード勢を連破し8強へ [2019全中]

第46回全国中学生テニス選手権大会は8月22日(木)の大会4日目、個人戦の男女シングルス2、3回戦が行われ、それぞれベスト8進出者が決定。また、男女ダブルス3回戦によって4強も決まった。男子ではシングルスの3回戦までに上位4シードがすべて敗れる展開となった。

 第1シードの笹元紀吾(秦野市立西)を3回戦で破ったのは、同じ神奈川県出身の松岡隼(湘南学園)。2回戦では全日本U14優勝の山本夏生(神戸市立井吹台)を破ると、過去1勝3敗と負け越す笹元には「格上選手なので、気持ちも楽にいけた」と序盤からリードを広げ、8-4で勝利をつかんだ。

 松岡は先の全日本ジュニアU14で4強入りするなど調子は上向き。ただ、その試合も「自分のテニスがうまくできなかった」と反省し、今大会はより攻撃的なプレーを意識しているという。パワーのある笹元に対しても強打で応戦し、一方でドロップショットなども「うまく交ぜながらできた」と手応え十分だ。次戦は全日本ジュニア準決勝で惜しくも敗れた服部伶矢(長岡京市立長岡第四)との再戦。「この勢いに乗って優勝したい」と初の全国制覇を目指す。

 森田皐介(本庄市立本庄東)は2年連続のベスト8入り。1回戦からの3試合すべてに8-0と圧倒的な強さを見せつける。その森田に挑むのは第13~16シードの原﨑朝陽(尼崎市立成良)。原﨑も1、2回戦を8-0で勝利し、3回戦では第3~4シードの本田尚也(宇都宮市立宝木)を2回戦で下した三溝真人(佐賀大学教育学部附属)を8-3で撃破。森田と原﨑の好調な選手同士の対戦も見どころだ。

森田皐介(本庄市立本庄東) 写真/太田裕史

 そのほか、第3~4シードで全国選抜ジュニア覇者の前田優(大分大学教育学部付属)を3回戦で破った最所晴樹(船橋市立習志野台)とノーシードから8強入りの石島丈慈(横浜国立大学教育学部附属鎌倉)やダブルスでも4強入りを決めている永山寛基(浪速)と強烈なサービスとフォアハンドが魅力の古姓寛樹(春日部共栄)の対戦にも注目したい。

古姓寛樹(春日部共栄) 写真/太田裕史

 男子ダブルスの4強には第5~8シードのペア3組とノーシード組が顔ぶれとなった。永山/遊川大和(浪速)、橋本圭史/池澤永真(船橋市立船橋)、そして青木琉莞/田原遼太郎(御殿場市立南)のシード勢にノーシードから髙橋勇貴/高橋勇之介(神戸市立伊川谷)が勝ち残った。

 大会5日目の8月23日(金)は、男女シングルス準々決勝と準決勝、男女ダブルスの準決勝が行われる。試合開始は9時の予定。

編集部◎中野恵太

※トップ写真は、3回戦で笹元紀吾(左)を破った松岡隼(写真◎BBM)

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