2022年NCAAチャンピオンのシェルトンが勝利ならずもプロ転向4年目でグランドスラム決勝の舞台に到達「僕は遅咲き」 [USオープン]

写真は男子シングルス表彰式で準優勝のプレートを受け取ったベン・シェルトン(アメリカ/左)(Getty Images)


 シーズン最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月30日~9月13日/ハードコート)の男子シングルス決勝で、第1シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が第8シードのベン・シェルトン(アメリカ)を6-3 7-6(2) 5-7 6-2で退け栄冠に輝いた。

 グランドスラム大会でプレーするのが43回目となるズベレフが決勝の舞台でプレーしたのは6度目だったが、6月のフレンチ・オープン以来となる2勝目を挙げた。

 一度もブレークポイントに直面することなく最初の2セットを連取したズベレフは第3セット5-6から唯一のサービスダウンを喫したが、第4セット第1ゲームと4-2から相手のサービスゲームを破って3時間33分で勝利を決めた。

 サービング・フォー・ザ・チャンピオンシップの2ポイント目でダブルフォールトを犯したズベレフは残りのポイントを取って勝利を決めたあとレシーブゲームの準備をしようとしたところでスタジアムの雰囲気を感じて試合が終わったことに気付き、両手を挙げて喜んだあとネット際に駆け寄ってシェルトンと握手を交わした。

 ふたりは6度目の対決で初めてグランドスラム大会でプレーしたが、シェルトンは6連敗を喫した。屋外ハードコートでは2024年と25年にシンシナティの準々決勝で顔を合わせ、いずれもズベレフ(2024年:3-6 7-6(3) 7-5、26年:6-2 6-2)が勝っていた。

「最高の瞬間だった。決勝のコートに足を踏み入れたときの感覚はほかでは絶対に味わえないし、初めての経験だった。病みつきになりそうだよ」とシェルトンは試合後の記者会見で語った。

「モティベーションは高まっている。今日の結果にはがっかりしているけど、この2週間の戦いぶりには満足している。自分が成長できたと感じていることに興奮している」

「でも今回の敗戦は100%悔しい。次に向けてもっと上達し、オーストラリアでは今回よりも強くなったところをお見せしたいと思っている」

 ウインブルドンで初戦敗退に終わった23歳のシェルトンはハードコートの前哨戦3大会でプレーし、ATPマスターズ1000大会のモントリオールで2連覇を達成するなど8勝2敗の戦績を残した。

 フロリダ大学の2年生だった2022年にNCAA(全米大学体育協会)テニス選手権のシングルスでタイトルを獲得したあとプロに転向したシェルトンは瞬く間に世界トップレベルまで駆け上がり、4年後のシーズンに過去2度(2023年全米&25年全豪)敗れていたグランドスラム準決勝を初めて突破して最終日を迎えていた。

「僕は遅咲きなんだ。昔からずっとそうだった。チャレンジャーやATPツアーでもそうだったし、最初の決勝で必ずしも成功してきた訳じゃない」とシェルトンはここまでの道のりを振り返った。

「これは今も続いている成長のプロセスだと僕は捉えている。自分が目指す選手像には程遠いよ。だけど僕はファイターだし、高いレベルで戦うことができていると感じている」

 四大大会の同種目でアメリカ人選手が栄冠に輝いたのは、今のところ2003年に全米を制したアンディ・ロディック(アメリカ)が最後となっている。

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写真◎Getty Images

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