乱調のフェデラーが3回戦でルブレフに敗れる波乱 [ウェスタン&サザン・オープン]

 今、大会は非常にオープンなものとなった。

 第2シードで出場予定だったラファエル・ナダル(スペイン)は、日曜日にモントリオールで優勝したあとの疲労を理由に大会開始前に棄権を決めていた。

 ナイトマッチでは、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が予選勝者のパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)を6-3 6-4で下して8強入りを決めた。大会連覇を目指すジョコビッチは、ビッグ3の中でまだ勝ち残っている唯一の選手だ。

連覇を目指すノバク・ジョコビッチ(セルビア)はビッグ3の中で勝ち残っている唯一の選手に

MASON, OHIO - AUGUST 15: Novak Djokovic of Serbia celebrates a point against Pablo Carreno Busta of Spain during the Western & Southern Open at Lindner Family Tennis Center on August 15, 2019 in Mason, Ohio. (Photo by Matthew Stockman/Getty Images)

 ルブレフ同様予選から勝ち上がった日本の西岡良仁(ミキハウス)は前日にやってのけた第6シードの錦織圭(日清食品)に対する番狂わせに続き、この日もアレックス・デミノー(オーストラリア)を7-5 6-4で倒してその勢いを裏付けた。

 ATPマスターズ1000の大会においてふたりの予選勝者がベスト8に進出したのは、ここ10年で初めてのことだ。

 西岡は準々決勝で、アドリアン・マナリノ(フランス)を7-6(6) 6-2で破って勝ち上がった第16シードのダビド・ゴファン(ベルギー)と対戦する。両者は2週間前にワシントンDCの2回戦で対戦し、西岡が6-7(5) 6-2 7-6(5)で勝っていた。

ウェスタン&サザン・オープン2019|PHOTOアルバム

 そのほかの試合では、第9シードのダニール・メドベデフ(ロシア)、第11シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)、ルカ・プイユ(フランス)、リシャール・ガスケ(フランス)が勝ち上がり、ベスト8が出揃った。

 メドベデフがヤン レナード・ストルフ(ドイツ)を6-2 6-1で、バウティスタ アグートが予選勝者のミオミル・キツマノビッチ(セルビア)を6-1 6-2で、プイユが第10シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)を6-7(3) 6-4 6-2で、ガスケはディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)を7-6(6) 6-3で退けた。

 準々決勝では、ジョコビッチがプイユと、メドベデフがルブレフと、バウティスタ アグートはガスケと対戦する。

 この木曜日は、ATPがニック・キリオス(オーストラリア)に11万3000ドルの罰金を課したニュースから始まった。

 前夜の2回戦でハチャノフに7-6(3) 6-7(4) 2-6で敗れたキリオスは、試合中にラケットを叩き折る、主審を侮辱する、サービスリターンの準備をすること拒否するなどの行為を含む暴言にまみれた感情の激発を見せていた。彼はこれらの行動を咎められ、この法外な罰金を言い渡されることになった。(C)AP(テニスマガジン)

※トップ写真はロジャー・フェデラー(スイス)
MASON, OHIO - AUGUST 15: Roger Federer of Switzerland acknowledges the crowd after losing in straight sets to Andrey Rublev of Russia during Day 6 of the Western and Southern Open at Lindner Family Tennis Center on August 15, 2019 in Mason, Ohio. (Photo by Rob Carr/Getty Images)

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