西岡良仁、ルブレフらの予選勝者が番狂わせを演じて16強入り [ウェスタン&サザン・オープン]

ATPツアー公式戦の「ウェスタン&サザン・オープン」(ATP1000/アメリカ・オハイオ州シンシナティ/8月11~18日/賞金総額673万5690ドル/ハードコート)の男子シングルス2回戦で多くの番狂わせが起き、4人の予選勝者がベスト16に勝ち進んだ。

 ATPマスターズ1000の大会でこのようなことが起きたのは、シリーズが始まった1990年からわずか3度目にすぎない。これ以前には2005年のハンブルク、そして2001年のモンテカルロで起きていた。

 第2シードで出場予定だったララファエル・ナダル(スペイン)は、日曜日にモントリオールで優勝したあとの疲労を理由に大会開始前に棄権を決めていた。

ウェスタン&サザン・オープン2019|PHOTOアルバム

 予選から勝ち上がった選手によるもっとも目を惹く番狂わせは、日本の西岡良仁(ミキハウス)から生まれた。西岡は眠れぬ夜を過ごしたあと、日本人対決となった2回戦で第6シードの錦織圭(日清食品)を7-6(2) 6-4で倒したのである。

「彼は日本テニスの英雄だから、僕は彼と対戦することにすごくわくわくしていた」と西岡は明かした。

「そんな訳で興奮し、昨夜は全然眠れませんでした」

 ふたりは一緒に練習していたが、公式戦で対戦したことは一度もなかった。

「彼が強くなり、成長しているのを目にするのはいいことだと思う」と錦織はコメントした。

試合後に健闘を称え合う錦織圭(日清食品/手前)と西岡良仁(ミキハウス/奥)
MASON, OHIO - AUGUST 14: Yoshihito Nishioka of Japan is congratulated by Kei Nishikori of Japan after their match during the Western & Southern Open at Lindner Family Tennis Center on August 14, 2019 in Mason, Ohio. (Photo by Matthew Stockman/Getty Images)

 西岡は次の3回戦で、アレックス・デミノー(オーストラリア)と対戦する。20歳のデミノーはこの日、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した21歳のライリー・オペルカ(アメリカ)との若手対決を7-6(3) 6-4で制していた。

 同じく予選勝者のミオミル・キツマノビッチ(セルビア)とアンドレイ・ルブレフ(ロシア)もまた勝ち上がり、パブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)に合流した。予選から出場したカレーニョ ブスタは火曜日の2回戦で、第13シードのジョン・イズナー(アメリカ)を倒していたのだ。

 この日はキツマノビッチが第7シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)に6-7(4) 6-2 6-4で競り勝ち、ルブレフはスタン・ワウリンカ(スイス)を6-4 6-4で退けた。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は西岡良仁(ミキハウス)
MASON, OHIO - AUGUST 14: Yoshihito Nishioka of Japan celebrates his win over Kei Nishikori of Japan during the Western & Southern Open at Lindner Family Tennis Center on August 14, 2019 in Mason, Ohio. (Photo by Matthew Stockman/Getty Images)

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