ナダルとメドベデフが決勝へ、モンフィスは準決勝を棄権 [ロジャーズ・カップ]

ATPツアー公式戦の「ロジャーズ・カップ」(ATP1000/カナダ・モントリオール/8月5~11日/賞金総額633万8885ドル/ハードコート)の男子シングルス準決勝をガエル・モンフィス(フランス)が棄権したため、前年覇者で第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)が不戦勝で決勝に駒を進めた。

 ナダルはそこで、第8シードのダニール・メドベデフ(ロシア)と対戦する。メドベデフはロシア人対決となったもうひとつの準決勝で、第6シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)を6-1 7-6(6)で倒した。

 来たる決勝で初めてナダルと対戦することになるメドベデフは、「それは通常以上に特別なことだ」とコメントした。

「ノバク(ジョコビッチ)、ロジャー(フェデラー)とは数回対戦したことがある。通常の試合とは違うんだよ…いつもより余計なプレッシャーがあるんだ」

 トロントで行われた昨年のロジャーズ・カップで、ナダルは同大会で4度目のタイトルを獲っている。6月にフレンチ・オープンで優勝して今季ふたつめのタイトルを獲っていたナダルは、シングルスでツアー通算82勝に到達した。

ロジャーズ・カップ2019|PHOTOアルバム

 この日のモンフィスは雷雨のため金曜日の夜に中断して延期となった準々決勝の続きをプレーし、第10シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)に6-4 3-6 7-6 (2)で競り勝っていた。

 土曜日にも雨の中断があった中、第16シードのモンフィスはやっとのことでバウティスタ アグートを仕留めた。しかしそれは左足首の痛みと戦いながらでのことで、結局この故障のせいでモンフィスは準決勝の棄権を余儀なくされた。

「僕はこういった重要な試合、ナイトセッションの試合が大好きなんだ」とモンフィスは棄権のお詫びも華ねてコートに出てきて観客たちの前でスピーチした。

「僕はこういう試合のためにテニスをプレーしている。重要な瞬間、ビッグなショーのために。しかし、プレーしないことの方が体のためには安全な決断だったんだ」

 棄権するか否かの決断について、モンフィスはコーチの意見を仰いだのだという。

「彼がリスクを冒すことはできないと言ったんだ」とモンフィスは明かした。

「僕はウインブルドンで棄権していた。ようやくカムバックして今週プレーし、非常の骨の折れる激戦もあった。故障が深刻なものになってしまう恐れがあるから、もうひと試合プレーするのは危険なことだった」(C)AP(テニスマガジン)

準決勝の棄権を発表したガエル・モンフィス(フランス)
MONTREAL, QC - AUGUST 10: Gael Monfils of France addresses the spectators after pulling out of his match against Rafael Nadal of Spain due to injury during day 9 of the Rogers Cup at IGA Stadium on August 10, 2019 in Montreal, Quebec, Canada. (Photo by Minas Panagiotakis/Getty Images)

※トップ写真はダニール・メドベデフ(ロシア)
MONTREAL, QC - AUGUST 10: Daniil Medvedev of Russia celebrates his victory against Karen Khachanov of Russia during day 9 of the Rogers Cup at IGA Stadium on August 10, 2019 in Montreal, Quebec, Canada. Daniil Medvedev of Russia defeated Karen Khachanov of Russia 6-1, 7-6. (Photo by Minas Panagiotakis/Getty Images)

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

Pick up

Ranking of articles