女子団体
2連覇を目指す相生学院が優勝候補の筆頭
対抗は四日市商、東京学館船橋、野田学園か
地区王者の京都外大西、仁愛女子、鳳凰もV戦線へ

 女子のトップ4シードは、相生学院(兵庫)、四日市商(三重)、東京学館船橋(千葉)、野田学園(山口)となった。男子と同様、第1シードは選抜を制した相生学院。今大会は大会連覇に挑戦する。2年生主体のチームだが、選手層の厚さ、団体戦の勝ち方を熟知している分、他校よりも頭ひとつ抜けた存在だ。近畿大会こそ準優勝に終わったものの、その悔しさを今大会にぶつけてくるはずだ。

 第2シードは一昨年のインターハイ王者の四日市商。1年生から団体メンバーで活躍する堤華蓮がエースを務め、同じ3年生の川本茉穂とともにチームを支える。さらに1年生ながらメンバー入りした五十嵐唯愛、久保結希奈、小畑莉音の3選手に注目したい。彼女たちの活躍がチームの躍進に繋がることは間違いない。

 県予選と関東大会を制した東京学館船橋は第3シード。選抜では過去最高に並ぶベスト8を記録。石橋彩由や長門桃子、長谷川優衣の3名がチームを牽引し、早重果波と宮本幸奈の1年生が加わって選手層の厚みがぐんと増した。どこからでもポイントが奪える強さを持ち、自信も深めつつある今、初出場初優勝の可能性も十分にあるだろう。

 11年連続11回目の出場となった野田学園は、第4シードから頂点へ挑む。今年も“頭を使ったテニス”で冷静かつ柔軟な戦いぶりは健在。中国大会ではしのぎを削る岡山学芸館(岡山)を破り、本大会へ弾みをつけている。自分たちのペースに引きずり込めば、3年ぶり2回目の日本一も見えてくる。

 トップ4シードに対抗するのは京都外大西(京都)、仁愛女子(福井)、鳳凰(鹿児島)か。京都外大西は相生学院を破って近畿優勝校として大一番を迎える。仁愛女子は昨年の準優勝校。準Vメンバーが3名も残り、経験値では有利。九州大会を制した鳳凰も侮れない存在だ。

 初出場校は、第3シードの東京学館船橋のほかに札幌光星(北海道)、東京(東京)、山陽女学園(広島)、開催県枠で出場権を手にした宮崎日本大学(宮崎)の5校。大阪女学院(大阪)は34年ぶりにインターハイの舞台に帰ってくる。彼女たちの挑戦からも目が離せない。

取材協力◎石原弘也(全国高体連テニス部部長)
構成◎中野恵太(テニスマガジン編集部)

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