フェデラーがナダルを祝福「ラファ、君はそれに値する」 [フレンチ・オープン]
今年最後のグランドスラム「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦9月27日~10月11日/クレーコート)の男子シングルス決勝で、第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)が第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)との頂上決戦を6-0 6-2 7-5で制し、3度目の4連覇とともに自身の持つ最多記録を更新する13度目の優勝を果たした。
グランドスラム大会でナダルがタイトルを獲得したのは昨年のUSオープン(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)以来で通算20回目となり、男子歴代トップのロジャー・フェデラー(スイス)に並んだ。
34歳のナダルが1セットも落とさずにこのお気に入りの大会に勝ったのは、これが4度目だ。そして彼はこの日、フレンチ・オープンでの戦績を100勝2敗とした。
「僕がこの町、このコートと育んだラブストーリーは忘れがたきものだ」とナダルは感慨深げに語った。
2005年から08年の4連覇、2010年から14年の5連覇に続き、ナダルはこれでこのお気に入りの大会にここ4年連続で勝ったことになる。彼はこれに加えてUSオープンを4度、ウインブルドンを2度、オーストラリアン・オープンも1度制している。
フェデラーに追いつくという考えに没頭したことは一度もないと明言した上で、ナダルは自分が達成したことの重要性に感謝していた。
「これらの記録については、もちろん大事に思っている。僕は一般的に言って、スポーツの歴史の大ファンだ。僕はそういうことに、大きな敬意を抱いている。僕にとってこの数字をロジャーと分かち合うというのは、大きな意味を持つことなんだ」
2度に渡る膝の手術のあと、39歳のフェデラーはUSオープンとフレンチ・オープンを欠場した。彼は日曜日、インスタグラムにナダルを祝福するメッセージを投稿した。
「僕は友人であるラファに人間として何年にも渡るもっとも素晴らしきライバルとして、最大の敬意を払ってきた。我々はよりよい選手となるため、互いに切磋琢磨し合ってきたと思う。だから彼に20回目のグランドスラム優勝を祝福することは、本当に栄誉あることだ」とフェデラーは綴り、それからこう締めくくった。
「“20”が我々双方にとって、続いていく旅のもうひとつのステップに過ぎないことを願っている。よくやった、ラファ。君はそれを手にするに値する」(APライター◎ハワード・フェンドリック&ジョン・レスター/構成◎テニスマガジン)
※写真は昨年のレーバー・カップの歓迎式典の準備中のロジャー・フェデラー(スイス/左)とラファエル・ナダル(スペイン)(Getty Images)
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