イズナーとブブリクが猛暑のグラスコートで決勝に進出 [名誉の殿堂オープン]
ATPツアー公式戦の「名誉の殿堂オープン」(ATP250/アメリカ・ロードアイランド州ニューポート/7月15~21日/賞金総額65万2245ドル/グラスコート)のシングルス準決勝で、第1シードのジョン・イズナー(アメリカ)が非常に暑かったコンディションと1セットダウンの劣勢を克服し、第4シードのユーゴ・アンベール(フランス)に6-7(4) 7-6(5) 6-3で競り勝って決勝に進出した。
34歳のイズナーは決勝で、第7シードのアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)と対戦する。ブブリクはもうひとつの準決勝でマルセル・グラノイェルス(スペイン)を7-6(5) 3-6 6-4で下し、ATPツアーで初となる決勝進出を決めた。
この日の試合は、リー・ナ(中国)、メアリー・ピアス(フランス)、エフゲニー・カフェルニコフ(ロシア)のための2019年名誉の殿堂入りセレモニーの前に行われた。
体感温度33度の暑さの中でプレーした世界ランク15位のイズナーは、第3セットの第2ゲームでブレークを果たした末に――それはこの試合最初のブレークだった――ニューポートのグラスコートで4度目となる決勝に駒を進めた。彼は2011年、12年、17年に優勝を遂げていた。
「試合の長さは問題ない。特に僕のようなプレースタイルでは、よくあることだからね」とビッグサーバーのイズナーはコメントした。
「ただ本当に暑くて湿気が高く、そのせいで体力を消耗させられた。正直言って、今はあまり気分がよくないよ」
日曜日の試合は、イズナーにとってキャリア28回目のツアー決勝となる。それはまた彼にとって今季2度目、マイアミ・オ―プン以来の決勝進出でもあった。イズナーはマイアミ決勝で左足を負傷し、先のウインブルドンで復帰したばかりだった。
試合は太陽の下で始まり、コートのほぼ半分を影が覆った状態で終わった。2時間44分を要したこの試合の最後のゲームで、イズナーは2本のサービスエースを決めて40-0とリードした。彼は最後のフォアハンドのウィナーを決め、終わった瞬間にこぶしを突き出した。
それに先立ちイズナーは、フォアハンドのウィナーをダウン・ザ・ラインに叩き込んで第2セットのタイブレークを取り、勝負を第3セットに持ち込んでいた。
「あれはビッグなショットだった。僕はいつも、第2セットを獲ったなら自分が試合に勝つことになると言っているんだよ」と彼は振り返った。
一方のブブリクは、最終セットの第5ゲームでブレークを果たして試合の舵をその手に握った。
彼が試合を締めくくる少し前に、コートサイドの陽に当たるところに座っていた年配の女性ファンが係員の助けを借り、ふたりの男性に支えられて運び出された。その際の体感温度は33度以上で、太陽がコートと一部の観客の上に容赦なく照り付けていた。
試合後のオンコートインタビューの際にコンディションについて聞かれると、ブブリクは、「暑かったよ」と答えた。
「とにかく、試合に勝ててよかったよ」
殿堂入りのセレモニーのある日にはスタジアムの客席は通常4分の3は埋まっているが、この日行われた準決勝2試合で太陽の日差しの中に位置する席に座る観客は100人もいなかった。(C)AP(テニスマガジン)
※写真はウインブルドンでのジョン・イズナー(アメリカ)
LONDON, ENGLAND - JULY 04: John Isner of The United States celebrates in his Men's Singles second round match against Mikhail Kukushkin of Kazakhstan during Day four of The Championships - Wimbledon 2019 at All England Lawn Tennis and Croquet Club on July 04, 2019 in London, England. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)
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