21歳ケニンが決勝で19歳シフィオンテクと対決 [フレンチ・オープン]

 ウインブルドン優勝歴2回のクビトバもこの試合までプレーした全セットを取っていたが、ケニンが言ったように「言うまでもなく、私がいいプレーをしているならそんな数字は何の意味もなさない」ということが証明される結果に終わった。

 レフティのクビトバは、ケニンに最初の3つのサービスゲームのうちふたつを奪われるまでこの大会で77%のキープ率を誇っていた。それは部分的にケニンのリターン力の賜物だったが、より大きな要因はケニンがその風の強い午後にグラウンドストロークでクビトバを押しまくり、彼女をベースラインに釘付けにしていたためだったはずだ。

 またやはりケニンに有利に働いていたのは、彼女の予測力が冴えていたことだった。彼女は持ち前のスピードで相手のショットに追いつき、取れそうもないように見えるボールを拾ってラリーを長引かせた。

 最終的にそれがクビトバに「もっとやる必要がある」という感じを覚えさせ、彼女がポイントを早く終わらせようと躍起になっているように見えた。それで恐らく無理をし過ぎたために、彼女は頻繁にミスを犯すことになった。

 終わってみればクビトバは31本とケニンの20本よりもずっと多くのアンフォーストエラーを犯し、ケニンの「カモン!」の叫び声は終わりが近づくにつれて次第に大きくなった。

フレンチ・オープン2020|トーナメント表

「もちろん、私はパワーで彼女を圧倒することはできないと感じていた。自分のテニスを調整する必要があることは分かっていたわ」とケニンはコメントした。

「私はポイントをコントロールし、彼女を動かしてラリーの主導権を握らなければなければならなかった。彼女に短いボールを与えず、いいサービスを入れるようにしなければならなかったわ」(APライター◎ハワード・フェンドリック&ジェローム・パグマイア/構成◎テニスマガジン)

※写真はソフィア・ケニン(アメリカ)
PARIS, FRANCE - OCTOBER 08: Sofia Kenin of The United States of America plays a forehand during her Women's Singles semifinals match against Petra Kvitova of Czech Republic on day twelve of the 2020 French Open at Roland Garros on October 08, 2020 in Paris, France. (Photo by Julian Finney/Getty Images)

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

Pick up

Ranking of articles