フェデラーとナダルが2008年以来のウインブルドンでの対決へ
イギリス・ロンドンで開催されている「ウインブルドン」(7月1~14日/グラスコート)の男子シングルス準々決勝ーーこうも長い年月の末、ロジャー・フェデラー(スイス)とラファエル・ナダル(スペイン)はウインブルドンで再会する。それはふたりの並外れたライバル関係の40度目の対戦であり、オールイングランド・クラブでは2008年決勝以来のこととなる。
「本当に長い年月が経った」とナダルは感慨深げに言った。
彼らは水曜日に、それぞれ厳しい第1セットを乗り越え、大会のドロー抽選以来、皆が思いをはせていた準決勝での対決へと駒を進めた。
錦織圭(日清食品)に対する4-6 6-1 6-4 6-4の勝利は、第2シードのフェデラーにウインブルドン〈100勝目〉を授け、彼はグランドスラム大会でこの勝利数に至った初の男子プレーヤーとなった。
センターコートでその試合が終わってからほどなくし、第3シードのナダルはコート1でサム・クエリー(アメリカ)を7-5 6-2 6-2で仕留めた。
金曜日のもうひとつの準決勝に集まる注目は、より少ない。前年度覇者で第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)は第23シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)と対戦する。バウティスタ アグート は、これまでグランドスラム大会でここまで勝ち上がったことは一度もない。
次に来る試合に視線を投げ、フェデラーは「言うまでもなく人々が常に興奮し、騒ぐのはわかっている」とコメントした。
人々がそうしてはいけない理由はどこにもない。彼らは結局のところ、テニスの長い歴史の中でもっとも偉大なふたりであり、ほかの誰よりも多くのグランドスラム・タイトルを獲得してきた男たちなのだ。
グランドスラムでフェデラーが獲った20タイトルのうち、ウインブルドンで獲得したものは最多記録である「8」だ。ナダルの18タイトルのうち「12」はフレンチ・オープンで獲得し、彼は先月のロラン・ギャロス準決勝でフェデラーに圧勝していた。
しかしそれは、ナダルが支配するレッドクレーの上でのことだ。ここはフェデラーの庭、グラスコートなのである。
とはいえ、ナダルのフェデラーに対する対戦成績は24勝15敗であり、グランドスラム大会では10勝3敗となる。ふたりがウインブルドンで対戦するのは4度目のことで、それが決勝でないのは初めてとなる。
過去の対戦でフェデラーは2006年と2007年の決勝でナダルを破ったが、ナダルは11年前の2008年、夕闇が迫る中の第5セット9-7で優勝をもぎ取っていた。
「僕らはラファについて多くの情報を持っている。そして彼も僕らについてよく知っている」とフェデラーは来るべき対戦に言及した。
「だからこの2日間に、戦略だなんだとその中にぐっと入り込んでいくことができるよ。それとも、“ただグラスコートのテニスだ、僕は前に出て攻撃的テニスをする”と言うかだ。もし彼がそれを防げるなら、(彼が)よすぎるってこと、仕方ない。彼がそうできなければ、僕にとってよいことだ」
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