フェデラーとナダルが2008年以来のウインブルドンでの対決へ
ウインブルドンで5度目、グランドスラム大会全体で16勝目となるタイトルを目指すジョコビッチは、第21シードのダビド・ゴファン(ベルギー)に対する壮観な準々決勝になるかに見えていたものを6-4 6-0 6-2の楽勝に変貌させた。
「彼のテニスをバラバラにすることに成功したと感じた」とジョコビッチはこの試合を表現した。早い段階でブレークを許しはしたが、前年度覇者のジョコビッチは第1セットの半ばでコントロールをつかみ、以降決してそれを手放さなかった。
「彼はどこに打っても返してきた」とゴファンは脱帽した。
ジョコビッチは、彼が非常に多くの大会、多くのサーフェスで非常に多くの男たちに対してやってきたのと同じことをゴファンに対してやった。彼は相手のベストショット受け、それに対処し、それから相手をじりじりと消耗させていったのだ。
ノバク・ジョコビッチ(セルビア)
「僕の対戦相手がほかのどの相手に対してより、(僕に対しては)1ポイントを取るために2倍働かなければならないと感じてくれるよう心から願っているよ」とジョコビッチは自身の強みを誇示した。
初のグランドスラム大会ベスト4進出を果たしたバウティスタ アグートは今、スペインのイビサ島にいて、6人の男友達とともに11月の結婚を前にした独身最後のパーティをやっているはずだった。
しかし準々決勝で第26シードのギド・ペラ(アルゼンチン)を7-5 6-4 3-6 6-3で倒した今、その代わりに彼はここでプレーを続けることになる。
「ここロンドンにいるほうが、よりいい気分だよ」と31歳のバウティスタ アグートは言った。
ロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)
フェデラーとナダルも間違いなく、いまだここで“ぶらついて”いることをうれしく思っているだろう。ほかの皆が、彼らが今一度、神聖なセンターコートでストロークを交し合うのを目にすることにワクワクしている。
「彼らが、ここではもうかなり長いこと対戦していなかったことは知っている。グランドスラム以外の大会ではなしに、たぶん彼らがウインブルドンで対決するというのはちょっぴり余計にエキサイティングで、ちょっぴり余計に特別であるように思えるね」とクエリーは語り、この対戦を楽しみにしているようだった。
「僕も、金曜日には観ているだろうよ」
男子シングルス準決勝
ノバク・ジョコビッチ(セルビア)[1] vs ロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)[23]
ラファエル・ナダル(スペイン)[3] vs ロジャー・フェデラー(スイス)[2]
※[ ] 数字はシード順位
(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)
※写真は準々決勝を戦い終えてコートをあとにするロジャ・フェデラー(スイス/手前)と錦織圭(日清食品)(撮影◎小山真司 / SHINJI OYAMA)
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