フェデラーが記録的10度目のタイトル獲得----「ただただ幸せ」 [ノベンティ・オープン]

「ノベンティ・オープン」(ATP500/ドイツ・ハレ/6月17~23日/賞金総額221万9150ユーロ/グラスコート)のシングルス決勝で、第1シードのロジャー・フェデラー(スイス)がダビド・ゴファン(ベルギー)を7-6(2) 6-1で倒してハレでの10度目のタイトルを獲得し、その目覚ましいキャリアにもうひとつのベンチマークを刻んだ。

 彼はこの勝利でハレでの優勝回数の記録を更新するとともに、初めて同一の大会で10度の優勝を遂げるという偉業をやってのけた。プロ化以降の時代に、彼に先立ってこれをやってのけたのはラファエル・ナダル(スペイン)だけとなっている。

 2017年以来の決勝をプレーしたゴファンは、第1セットで自分は一度もブレークポイントに直面しないまま、フェデラーに3度ブレークポイントをセーブすることを強いて相手を苦しめ続けた。

 しかしフェデラーはタイブレークでレベルを引き上げ、そのレベルを最後までキープして1時間余りの戦いの末にツアーでキャリア102度目のタイトルを獲得した。

「ふたたび若返った気分だ。明日、飛行機に乗って家に帰り、目覚めたときにはまた年を取っていると感じるのだろうが、今のところは若いと感じている」とフェデラーは優勝後にコメントした。

「素晴らしい気分だ。ここで10度目のタイトルを獲るというのがどういう感じがすることなのか想像していなかったから、それがどんな感じか初めて考えたのは試合が終わったときだった」とフェデラーは語った。

「気がつけばマッチポイントになっていたが、自分がいいプレーをしてきたと感じていたからナーバスにはならなかった。すべてが終わったときには、ただただ幸せだった」

 これはフェデラーにとって、グラスコートで19勝目となる9度目のタイトルであり、9度目の優勝を目指すウインブルドンに向けて理想的な準備となった。

 フェデラーが最初にハレでプレーしたのは彼がまだ18歳だった2000年で、当時はフェデラーの現コーチのイバン・ルビチッチ(クロアチア)も、ゴファンのコーチであるトーマス・ヨハンソン(スウェーデン)もプレーしていた。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はハレでキャリア102度目のトロフィーを掲げるロジャー・フェデラー(スイス)
HALLE, GERMANY - JUNE 23: Roger Federer of Switzerland after winning the final match against David Goffin of Belgium during day 7 of the Noventi Open at Gerry Weber Stadium on June 23, 2019 in Halle, Germany. (Photo by Thomas F. Starke/Getty Images)

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