キリオスがクイーンズクラブでオフィシャルが試合を操作したと糾弾 [フィーバーツリー選手権]

ATPツアー公式戦の「フィーバーツリー選手権」(ATP500/イギリス・ロンドン/6月17~23日/賞金総額221万9150ユーロ/グラスコート)のシングルス1回戦で、ニック・キリオス(オーストラリア)がオフィシャルに罵声を浴びせ、彼らがこの試合を意図的に操作したと糾弾した。これは頻繁に問題行動を起こすことで知られるキリオスの、最新の感情の爆発だった。

 最終的にこの試合に勝ったものの、遠慮なくものを言うキリオスはラッキールーザーのロベルト・カルバレス バエナ(スペイン)に対する1回戦でセットポイントをミスしたあとに相手がダブルフォールトを犯したと訴え、主審のファーガス・マーフィーに向かって雑言交じりにわめき散らし始めた。

 マーフィーがスポーツマンらしからぬ振る舞いで警告を発したあと、キリオスは「冗談だろ。深刻なジョークだ」と言いながら非難の熱弁を続け、「それにあんたの帽子は滑稽だよ。太陽が出てさえいないじゃないか」と悪態をついた。

 もう1ポイントをプレーしたあとにキリオスは、「セカンドサーブで、ボールはこれだけアウトだったんだ。俺はもう行くよ。試合を不当に操作するラインズマンに出くわしたときには、100%の力を尽くさない。プレーしたくないね」と言い放った。

「なんで俺が半分の時間もトライしていないか不思議に思っているのか。文字通りセットは終わってるんだ。彼はダブルフォールトしたんだからね。なぜ俺が今5-5でプレーしているんだ? まったくのジョークだよ」

 試合の後半になってキリオスはお粗末なロブを上げてカルバレス バエナに1ポイントをプレゼントしたことについて自らを叱りつけ、今度はコンピューターゲームについて言及した。

「午前3時までFIFA(ゲーム)をプレーしているんだ。何を期待しろっていうんだ?」

 最終ゲームで40-0とされたキリオスは、サービスラインのわずかに後ろからリターンし始めた。そして彼は、それでも7-6(4) 6-3で試合に勝ったのだった。

 しかし彼はその数時間後に行われた2回戦で、第8シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)に7-6(4) 6-7(3) 5-7で競り負けた。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は主審のファーガス・マーフィー(左)に不満をぶつけるニック・キリオス(オーストラリア/右)
LONDON, ENGLAND - JUNE 20: Nick Kyrgios of Australia complains to the umpire Fergus Murphy of Ireland during his First Round Singles Match against Roberto Carballes Baena of Spain during day Four of the Fever-Tree Championships at Queens Club on June 20, 2019 in London, United Kingdom. (Photo by Alex Pantling/Getty Images)

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