復帰大会で快進撃のピロンコバが準々決勝でセレナと対戦「とても名誉なこと」 [USオープン]

今年ふたつ目となるグランドスラム「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月31日~9月13日/ハードコート)の大会8日目は、ボトムハーフの男女シングルス4回戦とトップハーフの男女ダブルス準々決勝が行われた。

 第3シードのセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が次に対戦する相手はこれ以前に一度もフラッシングメドウで準々決勝決勝に進出したことがないばかりか、2017年ウインブルドンを最後にどんな大会にも出場していなかった。

 32歳のツベタナ・ピロンコバ(ブルガリア)はあまりに長くプレーしていなかったため、現時点ではWTAランキングすら持っていない。彼女は母となるため、長くツアーから離れていた。息子のアレクサンダーは、今や3歳になる。

USオープン2020|トーナメント表

 ルイ・アームストロング・スタジアムの第2試合で、彼女はアリゼ・コルネ(フランス)を6-4 6-7(5) 6-3で倒して復帰大会での滞在を延長した。

「母になったあと1年半から2年くらいの間、自分がツアーに復帰する姿を思い浮かべることもなかった時期があったわ。私はただそのときの生活が幸せで、とにかく人生のこの新しい興奮のときを生きたいと思っていたの」とピロンコバは当時を振り返った。彼女は2010年ウインブルドンで準決勝に進出し、同年9月には世界ランク自己最高の31位に到達していた。

「でもそれから日に日に、テニスのことを考えるようになっていったの」

 そして彼女は今、セレナとの対戦について考える必要がある。

「あのようなチャンピオン、テニス界の偉人と対戦できるというのはとても名誉なことだわ。言うまでもないことだけど」とピロンコバはコメントした。

「とても特別な感情が沸いてくることが分かっているから、その試合を心から楽しみにしているわ」

 大会10日目に行われるピロンコバとセレナの準々決勝は、アーサー・アッシュ・スタジアムの第1試合に予定されている。(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

※写真はツベタナ・ピロンコバ(ブルガリア)
NEW YORK, NEW YORK - SEPTEMBER 07: Tsvetana Pironkova of Bulgaria returns the ball during her Women's Singles fourth round match against Alizé Cornet of France on Day Eight of the 2020 US Open at the USTA Billie Jean King National Tennis Center on September 7, 2020 in the Queens borough of New York City. (Photo by Al Bello/Getty Images)

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