母としての生活とテニスのバランス、帰ってきたピロンコバが3回戦へ [USオープン]
今年ふたつ目となるグランドスラム「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月31日~9月13日/ハードコート)の大会4日目は、ボトムハーフの男女シングルス2回戦と男女ダブルス1回戦が行われた。
ツベタナ・ピロンコバ(ブルガリア)は息子を出産するため、3年間テニスの活動を休んでいた。テニスを懐かしんでいた彼女は今、1日置きにプレーしている――USオープンで。
コート17の第1試合で、ピロンコバはオーストラリアン・オープン準優勝者で第10シードのガルビネ・ムグルッサ(スペイン)を7-5 6-3で倒して3回戦に駒を進めた。これは彼女にとって、2017年ウインブルドン以来の大会となる。
「大会に留まることができて、本当に本当に幸せだわ」と経験豊富な32歳のピロンコバはコメントした。
「3年もツアーから離れていたあとに戻ったなら、常に疑念を抱くものよ。この結果を本当にうれしく思うわ。それはカムバックの準備をするに当たり、正しいことをしてきたという証拠だから」
土曜日の3回戦で第18シードのドナ・ベキッチ(クロアチア)と対戦するピロンコバにとってこれは12度目のUSオープンだが、これ以前に最後にここでプレーしたのは2016年のことだった。2018年4月に息子のアレクサンダーが生まれたあと、彼女は母としての生活とテニスへの復帰のバランスを取って歩んでいかなければならなかった。
「少しずつだけど、私はツアーを懐かしくなってプレーできないことを寂しく感じ始めたの」と彼女は打ち明けた。「息子が私のプレーを見る機会を持てるというのは、本当に幸せよ」。
「かつて自分にかかっていた余分なプレッシャーなしにプレーできるのは、とても素晴らしいことだわ。以前は試合に勝つことが、まるで生死がかかっているような感じだったから」
長い間プレーしていなかったために現在はランキングを失っているピロンコバは、2010年ウインブルドンで準決勝に進出したことがある。2度グランドスラム大会を制しているムグルッサに対する勝利は、彼女にとってトップ20の選手に対する22度目の勝利だった。
「そんなに目新しいことではないわ」とピロンコバは胸を張った。「私はよく動けていたし、いい感じでボールを打つことができている。勝てない理由はどこにもないわ」。(APライター◎スティーブン・ワイン/構成◎テニスマガジン)
※写真は2016年USオープンでのツベタナ・ピロンコバ(ブルガリア)(Getty Images)
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