17歳アニシモワが昨年覇者のハレプにストレート勝利、女子4強はグランドスラム決勝未経験者のみに [フレンチ・オープン]

今年ふたつ目のグランドスラム「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月26日~6月9日/クレーコート)の女子シングルス準々決勝で、アマンダ・アニシモワ(アメリカ)が第3シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)を6-2 6-4で倒し、ベスト4進出を果たした。

 最後のバックハンドウイナーを打ち込んだアニシモワは、前年度覇者ハレプに対する番狂わせを完了させた。勝利の瞬間、彼女はラケットを軽く放り投げ、両手で口を覆った。

 目を大きく見開いたアニシモワはそれから手に平を上に向けて両手を広げ、「何?」と口ずさんだ。

 驚きに満ちていた女子の大会で、アニシモワはその最新のものを提供した。彼女はまだ17歳で世界ランク51位に過ぎないにもにもかかわらず、より経験があり、より多くを達成した者のような精神姿勢と態度を備えている。

 彼女は試合後半のハレプの追い上げにも抵抗してストレートセットで勝利をおさめ、初のグランドスラム大会準決勝に駒を進めた。

「事態を飲み込めそうにないわ。少なくとも今日のところは。ええ、何というか、クレイジーよ」とアニシモワは驚いた様子で喜びを表現した。

 彼女はニュージャージー州でロシア人の両親のもとに生まれ、3歳のときにフロリダ州に移住した。

「今日の結果が信じられない。シモナに対してプレーするチャンスを手にするということ自体が驚くべきことだけど、その試合の終わり方は私の眼にはいっそうクレイジーで、途方もないことだわ」

 それは、この大会全体についての筋の通った評価だと言えるだろう。セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)、世界1位の大坂なおみ(日清食品)、世界2位のカロリーナ・プリスコバ(チェコ)が3回戦で敗れ、アンジェリック・ケルバー(ドイツ)、カロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)に至っては1回戦で姿を消していたのだから。

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