女子は浪速(大阪)がシングルス対決を制して日本一 [2019中学センバツ]

「第7回 全国選抜中学校テニス大会」(3月28~30日/競技:香川県高松市・香川県営総合運動公園テニス場/砂入り人工芝コート)の競技2日目の最終日、30日(土)は男女団体戦の準々決勝、準決勝、決勝が行われ、女子は浪速(大阪)が山陽女学園(広島)を2勝1敗で破り、センバツ初制覇を飾った。

 決勝に勝ち上がったのはセンバツ2度目の出場となる浪速(大阪)と初出場の山陽女学園(広島)。ともに第3~4シード同士の対戦となった。

 12時25分から3面展開で始まった試合は、D1を浪速、D2は山陽女学園がともに8-0で制し、シングルスで勝敗が決まる展開へ。1回戦から全試合にシングルスで出場し、全勝を続ける田中愛美(浪速)と藤本麻璃花(山陽女学園)のエース対決で勝敗が決した。

 先にペースをつかんだのは田中。相手のクロス中心の攻撃からストレートに展開する策が決まり、3-2から4-3、7-3と突き放しにかかる。終盤に藤本の追い上げを食らって2ゲームを奪われたが、ふたたび第12ゲームで迎えたブレークチャンスを見逃さなかった。「自分はキャプテンでエース、絶対的に勝たないといけない存在。最後に勝つことができてうれしい」と田中。勝利が決めるとその場でうずくまり、歓喜の瞬間を迎えた。

今大会で山陽女学園のシングルスを務めた藤本麻璃花 写真◎上野弘明

強気な姿勢を貫いた田中は最後のポイントが決まってその場に崩れ落ちた 写真◎上野弘明

 浪速は男女アベックVの可能性もあったが、男子は惜しくも準優勝。その夢は叶わなかったが、「1位と2位、本当にすごいと思います」と出口晴久監督。主将で試合を決めた田中は「(今大会は)どこにも負けない気持ちで戦えた。チームもひとつにまとまった」と笑顔が弾けた。

 初出場初優勝まであと一歩だった山陽女学園。石井具巳監督は「決勝まで行けると思わなかった。よく頑張ってくれました」と選手たちを労う。部員は7名。エース阿部桃子の欠場は大きかったが、残る6名が全国の舞台で全力を尽くし、昨夏に果たした全中8強を上回る成績を残した。

同校初の全国決勝の舞台に立った山陽女学園メンバー 写真◎BBM

編集部◎中野恵太 写真◎上野弘明

※トップ写真は、日本一を決めた浪速メンバー

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