フェデラーはアルボットに苦戦も3回戦へ、シード勢7人が初戦敗退 [マイアミ・オープン]

ATPツアー公式戦の「マイアミ・オープン」(ATP1000/アメリカ・フロリダ州マイアミ/3月20~31日/賞金総額931万4875ドル/ハードコート)の男子シングルス2回戦。
 
 女子に大きな波乱と棄権があったこの土曜日、男子でもいくつかの番狂わせがあった。
 
 第9シードのマリン・チリッチ(クロアチア)、第10シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)、第21シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)、第26シードのギド・ペラ(アルゼンチン)、第30シードのスタン・ワウリンカ(スイス)、第31シードのスティーブ・ジョンソン(アメリカ)が相次いで敗れたのだ。

 チリッチは、予選から勝ち上がってきた21歳のアンドレイ・ルブレフ(ロシア)に4-6 4-6で敗れた。また身長差40cmの戦いで、170cmのシュワルツマンが211cmのライリー・オペルカ(アメリカ)に4-6 6-3 4-6で競り負けた。

 一方、女子トップシードの大坂なおみ(日清食品)が敗れた直後のセンターコートに入った第4シードのロジャー・フェデラー(スイス)も少しの間、やはり早期敗退に向かっているかに見えていた。彼は結局、予選勝者のラドゥ・アルボット(モルドバ)に4-6 7-5 6-3で挽回勝ちし、番狂わせを辛くも回避した。

「ラドゥは僕に、厳しい試練を課してくれたよ」とフェデラーは試合後に語った。

「素晴らしい雰囲気だった。まさに電撃的とも言うべきものだったよ。だからこそ、最後にあれほどいいプレーができたんだと思う」

 フェデラーは3回戦で、フィリップ・クライノビッチ(セルビア)と対戦する。クライノビッチはこの日、ワウリンカを5-7 6-2 7-6(5)の接戦の末に下していた。

 センターコートのナイトマッチでプレーした第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)は12本のダブルフォールトをおかし、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した36歳のダビド・フェレール(スペイン)に6-2 5-7 3-6で敗れた。

 第8シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)と第24シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)は、それぞれの2回戦をクリアした。チチパスがラッキールーザーのマッケンジー・マクドナルド(アメリカ)を7-6(4) 6-1で、ディミトロフはフェリシアーノ・ロペス(スペイン)を6-1 6-3で下して勝ち上がった。

 また、第20シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)がラッキールーザーのダニエル・エバンズ(イギリス)に4-6 6-1 6-3で逆転勝ちし、第6シードのケビン・アンダーソン(南アフリカ)はジャウメ・ムナール(スペイン)を6-4 3-6 6-3で退けた。

 スタジアムの観客の入りは変わらずまばらだが、外のコートは客でごった返しており、日中の試合は3万2831人もの観客を引き寄せた。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はロジャー・フェデラー(スイス)
MIAMI GARDENS, FLORIDA - MARCH 23: Roger Federer of Switzerland in action against Radu Albot of Moldova during the Miami Open Tennis on March 23, 2019 in Miami Gardens, Florida. (Photo by Julian Finney/Getty Images)

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