女子は椙山女学園、九州文化学園などが3回戦へ [2019高校センバツ]

「第41回全国選抜高校テニス大会」(3月20~26日/団体戦:博多の森テニス競技場、個人戦:春日公園テニスコート、博多の森テニス競技場)の競技2日目、22日(金)は男女団体2回戦が各16試合行われ、ベスト16が決定した。

 九州文化学園(長崎)と東京学館浦安(千葉)の一戦は、2勝2敗で迎えたS3対決で勝負が決した。プレッシャーのかかる場面。枡富あやめは「気持ちで引かないこと」を意識し、中根美凜が放つ鋭い強打に食らいつき、1ポイントごとに闘志を見せた。最後は気迫が後押しするように、相手のサービスゲームでチャンスをつかみ、7-5で勝利を収めた。

 3大会連続で初戦負けに終わっていた九州文化学園。今大会はポイントを奪いにいく姿勢が際立っている。「気持ちの面でかなり攻めていたし、それが功を奏したと思う」と山髙直史監督。3回戦以降は上位校との対戦が予想されるが、この姿勢を貫けば、過去最高の8強入り、それ以上も夢ではない。

3回戦進出に導いた枡富あやめ(九州文化学園) 写真◎上野弘明

東海5位の椙山女学園(愛知)が第5~8シードで出場する京都外大西(京都)と2回戦で対戦。チームは1勝1敗からS2以降の試合をすべてものにし、3回戦進出を決めた。

 S1対決を手にしたのは三上琴音。「すごく緊張したけど、一本目をとって流れをつくりたかった」というように、京都外大西の1年生エース・西尾萌々子を6-2で破ってチームは勢いをもたらした。シード校撃破に喜びもいっぱいだが、目指すのはさらに上。中山しい木監督は「まだ実力が出たわけではなく、出せたのは結果だけ」と気を引き締めた。

 代表6校を送り込む近畿勢で唯一残ったのは、大会2連覇中の相生学院(兵庫)。その強豪校も2回戦の浜松市立(静岡)戦では苦戦を強いられ、一時は1勝2敗に追い込まれた。その後は実力を発揮して3勝2敗で勝ち越したが、どの学校も実力は拮抗状態。3回戦以降の戦いからも目が離せない。

初戦は硬さが見られた相生学院(兵庫) 写真◎BBM

 競技3日目の23日(土)は、男女ともに団体戦の3回戦と準々決勝が博多の森テニス競技場で、個人戦予選1、2回戦が春日公園テニスコートで、どちらも8ゲームプロセットで行われる。団体戦は9時30分、個人戦は10時から試合開始予定。

編集部◎中野恵太 写真◎上野弘明、BBM

※トップ写真は、京都外大西(京都)を破って3回戦に駒を進めた椙山女学園(愛知)

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