18歳アンドレスクがビッグタイトル獲得、昨年の大坂なおみと同じ道を辿る [BNPパリバ・オープン]
アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズで開催された「BNPパリバ・オープン」(WTAプレミア・マンダトリー/3月6~17日/賞金総額903万5428ドル/ハードコート)の女子シングルス決勝。
ビアンカ・アンドレスク(カナダ)は、自分がチャンピオンになるところを何度も想像したという。そして今、それが真実となった。
毎朝、イメージトレーニングをしているという18歳のアンドレスクが、グランドスラム大会優勝歴3回で第8シードのアンジェリック・ケルバー(ドイツ)を6-4 3-6 6-4で下し、ワイルカード出場(主催者推薦枠)で出場して優勝した大会史上初の選手となった。彼女はまた、大会史上2番目に若い優勝者でもある。
「私がインディアンウェルズのチャンピオンだなんて!まったくクレイジーだわ」とアドレススクは喜びを語った。
最終セットでの彼女は、緊張や疲労、腕や脚の問題を克服し、その始まったばかりのキャリアで初となるツアー・タイトルを獲得した。
ケルバーがバックハンドをネットにかけた瞬間、アンドレスクは4つ目のマッチポイントをものにした。彼女は第3セットで3度ケルバーのサービスをブレークし、2-3から巻き返す形で最後の5ゲームのうち4ゲームを取った。
勝利の瞬間、アンドレスクはベースライン近くでラケットを落として仰向けに倒れると、信じられないといった表情で顔を覆い、足を上げた。起き上がってケルバーとキスを交わし合ったあと、彼女は屈んで太陽に焼かれたハードコートにキスした。そしてふたたび背中から倒れると、腕と脚を広げてから頭を抱えた。
「この瞬間が現実になった。本当に、本当にクレイジーだわ」とアンドレスクは観客に向かって言い、それから少しルーマニア語でも話した。
カナダで生まれたアンドレスクは、のちに両親とともにルーマニアに引っ越し、そこでテニスを始めたのだ。
ケルバーは、アンドレスクがここ7試合で倒した5人目のシード選手となった。
「チャンスを手にしたとき、彼女はただ思いきって決めにいっていた」とケルバーは振り返った。
アンドレスクは、昨年優勝したときにはあまり知られていなかった20歳の大坂なおみ(日清食品)と同じような道をたどっている。大坂はそれをUSオープンとオーストラリアン・オープンのタイトルを獲得する踏切台として使い、1月には世界ランク1位に浮上した。
「プレッシャーなんかないわ」とアンドレスクは冗談まじりに言った。
彼女は月曜日に発表されるWTAランキングで、36段上がって24位に浮上することになる。
一方、世界8位のケルバーは、昨年のウインブルドンを最後にタイトルを勝ち獲ることができていない。
前日にはダブルス決勝が行われ、エリース・メルテンス(ベルギー)/アーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)が第1シードのバーボラ・クレイチコバ/カテリーナ・シニアコバ(ともにチェコ)を6-3 6-2で下して大会を制した。(C)AP(テニスマガジン)
※トップ写真はビアンカ・アンドレスク(カナダ)
INDIAN WELLS, CA - MARCH 17: Bianca Andreescu (CAN) reacts after defeating Angelique Kerber (GER) to become the 2019 BNP Paribas Open Champion after a finals match played on March 17, 2019 at the Indian Wells Tennis Garden in Indian Wells, CA. (Photo by John Cordes/Icon Sportswire via Getty Images)
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