ベンチッチがクビトバを倒して3度目のツアー優勝、トップ10から4試合連続勝利 [ドバイ・デューティーフリー・テニス選手権]
WTAツアー公式戦の「ドバイ・デューティーフリー・テニス選手権」(WTAプレミア5/アラブ首長国連邦・ドバイ/2月17~23日/賞金総額282万8000ドル/ハードコート)の女子シングルス決勝で、ノーシードのベリンダ・ベンチッチ(スイス)が第2シードのペトラ・クビトバ(チェコ)を6-3 1-6 6-2で倒し、またも番狂わせをやってのけた末に3年半ぶりのWTAツアー優勝を果たした。
世界ランク45位のベンチッチはここ数年故障に苦しめられていたが、ついに彼女のベストの調子に戻ったように見える。彼女は第3シードで世界2位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)、大会2連覇中だった第6シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)に対する勝利に続き、クビトバにも競り勝った。
「途方もないことだわ。いまだに信じられない」と21歳のベンチッチは喜びを語った。彼女は第8シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)との3回戦でも、6つのマッチポイントを凌いだ末に勝利をおさめていた。
「本当に何度も、私はもう少しで負けるところだった。最終的に優勝することになるなんて、信じられない」
ベンチッチは2015年のトロントでのロジャーズ・カップ以来、タイトルから遠ざかっていた。
当時の彼女はまだティーンエイジャーで、若くしてトップ10に食い込んだWTAツアーで将来を嘱望される才能のひとりだった。しかし、手術を必要とした手首のケガを含め、いくつかの故障が今まで彼女の前進を押しとどめていたのだ。
今週に4人のトップ10選手を連続で倒した今、彼女がトップ10に戻るのはもはや時間の問題だろう。
「もちろん、彼女たちは皆、非常に質の高い選手たちだわ」とベンチッチは言った。
「勝利を試合に次ぐ試合で裏付けることのできた一貫性を、とてもうれしく思っている。厳しい試合を戦ったあとに、また別の勝利をつかむメンタル的強さを保ち続けることができた。非常に難しいことだわ」
ウインブルドンに2度優勝した経験を持つクビトバに対し、ベンチッチはすぐにブレークを果たして出だしから押し気味に試合を進め、たちまち4-1とリードした。
第2セットにはクビトバのサービスの調子が上がり、ベンチッチのサービスゲームを3度ブレークしてセットオールに持ち込むことに成功。しかしベンチッチは、第3セットで最初にブレークを果たして2-1とし、のちにふたたびブレークして5-2とリードを広げると、次のゲームをきっちりキープして勝利を確定させた。
クビトバは、今年1月のオーストラリアン・オープンで決勝に進出する過程でベンチッチを倒していたが、今回は自分のサービスの不安定さによって、自らの足を引っ張ってしまったと語った。
「間違いなくメルボルンでは、ここでよりもずっとサービスの調子がよかったわ」とクビトバはコメントした。
「この大会を通し、私は自分のサービスの調子と戦っていたと言える。サーブがあまりよくなかった。セカンドサーブからプレーすることがかなり多かったわ」
ダブルス決勝も行われ、第3シードのシェイ・スーウェイ(台湾)/バーボラ・ストリコバ(チェコ)が第7シードのルーシー・ラデッカ(チェコ)/エカテリーナ・マカロワ(ロシア)を6-4 6-4で倒して大会を制した。(C)AP(テニスマガジン)
※写真はベリンダ・ベンチッチ(スイス)
DUBAI, UNITED ARAB EMIRATES - FEBRUARY 23: Belinda Bencic of Switzerland celebrates with the trophy after winning her Final Match against Petra Kvitova of Czech Republic on day seven of the Dubai Duty Free Tennis Stadium on February 23, 2019 in Dubai, United Arab Emirates. (Photo by Tom Dulat/Getty Images)
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