チチパス、デミノーらが準決勝へ、驚きは三つ巴から抜け出したムナール [Next Gen ATPファイナルズ]
21歳以下のトップ8対決「Next Gen ATPファイナルズ」(イタリア・ミラノ/11月6~10日/賞金総額133万5000ドル/室内ハードコート)。
第2回大会の3日目は、2グループに分かれてのラウンドロビン(グループ内総当たり戦)の第3戦が行われ、3戦全勝した第1シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)と第2シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)が、それぞれ決勝トーナメント(準決勝)に進んだ。
グループAのチチパスはこの日、ホベルト・ホルカシュ(ポーランド)を4-1 4-3(2) 4-1で下した。
一方、今大会にぎりぎりで滑り込んだ76位のジャウメ・ムナール(スペイン)が、より有望視されていた40位のフランシス・ティアフォー(アメリカ)を4-1 4-3(3) 4-1で下したことは、ちょっとした番狂わせだった。これによりグループAでは、ムナール、ホルカシュ、ティアフォーの3人が1勝2敗で並び、獲得ゲーム数で勝ったムナールが、チチパスに次ぐ2位で準決勝に進むことになった。
マヨルカ生まれのムナールは、ラファエル・ナダル・アカデミーでトレーニングするようになったことが根本的な変化をもたらし、自分の成長に大きな一役を買った、と言う。故郷への帰還が、プロとして、また人間としての自分にいい影響を与えたと考えるムナールは、「(直に習っているわけではないとはいえ)ラファが後ろでサポートしてくれている、というのは特別な感慨だ」と話した。
グループBでは、デミノーがテイラー・フリッツ(アメリカ)を4-3(8) 4-1 4-2で下し、チチパス同様全勝で準決勝へ。デミノーはセット数では9-1(取ったセットが9、落としたセットが1)でチチパスと並ぶが、ゲーム数ではチチパスの39-25に対して39-18と勝っており、全体の一番の成績でグループを突破したことになる。
また、やはりグループBのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)は、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したリアム・カルアナ(イタリア)を4-3(7) 4-1 4-2で倒し、2位で準決勝進出を決めた。
ラウンドロビン(グループ内総当たり戦)終了時のグループ内順位は下記の通り。上位2人が準決勝に駒を進めた。なお、準決勝の顔合わせは、チチパス対ルブレフ、デミノー対ムナールとなる。
※[ ]数字はシード順位、WCはワイルドカード(主催者推薦枠)
決勝トーナメント
ステファノス・チチパス(ギリシャ)[1] vs アンドレイ・ルブレフ(ロシア)[5]
アレックス・デミノー(オーストラリア)[2] vs ジャウメ・ムナール(スペイン)[7]
ラウンドロビン|グループA
ステファノス・チチパス(ギリシャ)[1]、フランシス・ティアフォー(アメリカ)[3]、ホベルト・ホルカシュ(ポーランド)[6]、ジャウメ・ムナール(スペイン)[7]
■11月6日(火)
○ステファノス・チチパス(ギリシャ)[1] 4-3(5) 4-3(3) 3-4(4) 4-2 ●ジャウメ・ムナール(スペイン)[7]
○フランシス・ティアフォー(アメリカ)[3] 4-1 4-2 2-4 4-3(10) ●ホベルト・ホルカシュ(ポーランド)[6]
■11月7日(水)
○ステファノス・チチパス(ギリシャ)[1] 4-3(3) 4-3(5) 4-2 ●フランシス・ティアフォー(アメリカ)[3]
○ホベルト・ホルカシュ(ポーランド)[6] 4-2 4-2 2-4 3-4(5) 4-1 ●ジャウメ・ムナール(スペイン)[7]
■11月8日(木)
○ステファノス・チチパス(ギリシャ)[1] 4-1 4-3(2) 4-1 ●ホベルト・ホルカシュ(ポーランド)[6]
○ジャウメ・ムナール(スペイン)[7] 4-1 4-3(3) 4-1 ●フランシス・ティアフォー(アメリカ)[3]
グループA|最終順位
1位 チチパス 3勝0敗(セット9-1、ゲーム39-25)
2位 ムナール 1勝2敗(セット6-6、ゲーム37-37)
3位 ホルカシュ 1勝2敗(セット4-8、ゲーム32-39)
4位 ティアフォー 1勝2敗(セット3-7、ゲーム27-34)
ラウンドロビン|グループB
アレックス・デミノー(オーストラリア)[2]、テイラー・フリッツ(アメリカ)[4]、アンドレイ・ルブレフ(ロシア)[5]、リアム・カルアナ(イタリア)[8/WC]
■11月6日(火)
○アレックス・デミノー(オーストラリア)[2] 4-1 4-1 4-2 ●リアム・カルアナ(イタリア)[8/WC]
●テイラー・フリッツ(アメリカ)[4] 2-4 4-1 4-3(4) 3-4(2) 2-4 ○アンドレイ・ルブレフ(ロシア)[5]
■11月7日(水)
○アレックス・デミノー(オーストラリア)[2] 4-1 3-4(5) 4-1 4-2 ●アンドレイ・ルブレフ(ロシア)[5]
○テイラー・フリッツ(アメリカ)[4] 1-4 4-1 4-3(9) 4-2 ●リアム・カルアナ(イタリア)[8/WC]
■11月8日(木)
○アレックス・デミノー(オーストラリア)[2] 4-3(8) 4-1 4-2 ●テイラー・フリッツ(アメリカ)[4]
○アンドレイ・ルブレフ(ロシア)[5] 4-3(7) 4-1 4-2 ●リアム・カルアナ(イタリア)[8/WC]
グループB|最終順位
1位 デミノー 3勝0敗(セット9-1、ゲーム39-18)
2位 ルブレフ 2勝1敗(セット7-5、ゲーム36-36)
3位 フリッツ 1勝2敗(セット5-7、ゲーム34-38)
4位 カルアナ 0勝3敗(セット1-9、ゲーム20-37)
※写真はジャウメ・ムナール(スペイン)
MILAN, ITALY - NOVEMBER 08: Jaume Munar of Spain celbrates after winning match point in his group match against Frances Tiafoe of The United States during Day Three of the Next Gen ATP Finals at Fiera Milano Rho on November 8, 2018 in Milan, Italy. (Photo by Julian Finney/Getty Images)
Pick up
-
PR | 2024-10-20
『ノアから世界へ』——ノア・テニスアカデミー所属、駒田唯衣選手&富田悠太選手インタビュー
全国に35校のテニススクールを展開する業界大手の『ノアイ
-
2024-10-27
第63回テニマガ・テニス部「テニス丸ごと一冊サービス[増補版] 解説編』キャンセル待ち受付中
キャンセル待ち受付中=====テニマガ・テニス部 部活プ
-
2024-10-08
テニス丸ごと一冊サービス[増補版] QRコード(動画)付(堀内昌一 著)書籍&電子書籍
「テニスマガジン」のサービス特集をきっかけに、MOOK「テニ
-
2024-05-03
『テニスフィジバト道場』(横山正吾 著)テニスプレーヤーのための最新フィジカルトレーニング
Tennis Magazine extraシリーズテニスプレ
-
2024-02-05
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(荒木尚子/著)
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(
-
2022-12-05
勝つための“食”戦略 『最新テニスの栄養学』(高橋文子著)
Tennis Magazine extra シリーズ最新テニ
Pick up
-
PR | 2024-10-20
『ノアから世界へ』——ノア・テニスアカデミー所属、駒田唯衣選手&富田悠太選手インタビュー
全国に35校のテニススクールを展開する業界大手の『ノアイ
-
2024-10-27
第63回テニマガ・テニス部「テニス丸ごと一冊サービス[増補版] 解説編』キャンセル待ち受付中
キャンセル待ち受付中=====テニマガ・テニス部 部活プ
-
2024-10-08
テニス丸ごと一冊サービス[増補版] QRコード(動画)付(堀内昌一 著)書籍&電子書籍
「テニスマガジン」のサービス特集をきっかけに、MOOK「テニ
-
2024-05-03
『テニスフィジバト道場』(横山正吾 著)テニスプレーヤーのための最新フィジカルトレーニング
Tennis Magazine extraシリーズテニスプレ
-
2024-02-05
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(荒木尚子/著)
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(
-
2022-12-05
勝つための“食”戦略 『最新テニスの栄養学』(高橋文子著)
Tennis Magazine extra シリーズ最新テニ