「ソーシャルディスタンス大使」がUSオープンでプレーヤーを監視
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染を避けるための取り組みの一環として40人の“ソーシャルディスタンス大使”が無観客で行われるUSオープンで会場内を監視し、プレーヤーや他の人々が濃厚接触を避けたりきちんとマスクを着用しているかなどを確認することになる。全米テニス協会(USTA)は大会中に配布するため、マスクを50万枚購入した。
「何も偶然任せにしないようにするよう努めています」とビリー ジーン・キング・ナショナルテニスセンターの最高執行責任者(COO)であるダニー・ザウスナー氏はAP通信との電話インタビューの際に話した。
「そして選手にとって、可能な限りストレスのかからないものにするつもりです」
USTAは火曜日、ニューヨークの同じ会場で開催されるUSオープンと前哨戦のウェスタン&サザン・オープンのために設置された環境の中で行われた1400のウイルス検査で、プレーヤーではない1名が陽性と判定されたと発表した。
パンデミックを理由に今年だけ従来のオハイオ州シンシナティからニューヨークに場所を移して行われるウェスタン&サザン・オープンの本戦が今週の土曜日から始まり、USオープンは8月31日に開幕する。
プレーヤーとゲスト(シングルス出場者1人につき3人まで)がオフィシャルホテルかUSTAがレンタルできるように手配した民間住宅に到着したとき、48時間以内に2度の検査が行われる。オフィシャルホテルは2つあり、8人の選手がロングアイランドにある民間住宅を選んだ。
無症状だった前述の人物は2度目の検査で陽性となり、10日間隔離されることになった。追跡調査が行われ、濃厚接触者の特定を急いでいる。
「このようなことは想定内です」とUSTAのCEOを務めるマイク・ドース氏は記者たちとの電話会見の際にコメントした。
「数学的に考えて、我々は陽性者が出ることを予想していました。そのため我々はこのような事態を予測し、感染が広がることを防ぐために具体的なプロトコルを導入したのです。…我々の最優先事項は第一にこの人物をケアすること、第二に感染がさらに広がることを防ぐことです」
ひとたびUSオープンが始まったら、検査で陽性と判定された選手は大会から離脱しなければならない。
「これは他の人々との接触を減少させ、リスクを抑えるためなのです」と今年から新しく大会ディレクターに就任したステイシー・アラスター氏は説明した。
彼女は出場者の90%に当たる350人のプレーヤーが、すでに大会が生み出した「バブル」と呼ばれる安全地帯に入ったと明かした。
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