「ソーシャルディスタンス大使」がUSオープンでプレーヤーを監視

 ザウスナー氏によって説明されたUSTAのプランの中には、以下のような基本要素がある。

――20人ずつのシフトを組む大会会場のソーシャルディスタンス大使と同様に、指定ホテルのモニター係が最初のウイルス検査を受けた人たちが自分の部屋から24時間離れないように監視する。

「もしも彼らが理由が何であれ降りてくるようなことがあったら――彼らは若いですから――、そこのセキュリティが『申し訳ないが、あなたは階上のご自分の部屋にいなければなりません』と言って客室に送り返します」とザウスナー氏は補足した。

――ホテルと試合会場間の送迎でプレーヤーやゲストを個別の車で運ぶ代わりに、席の50%を空席とする約60台のバスが使われる。乗客が各窓際席に座り、その間は空席となる。

――40エーカーのUSTAキャンパスの各部屋は測定され、空気の循環が分析された。ある部屋は閉鎖され、他の部屋には空気を循環させるためのろ過システムが設置された。ザウスナー氏によれば、「病院の基準を満たす」環境を実現した。

――通常300人を受け入れられるアーサー・アッシュ・スタジアムのロッカールームは、使用者の人数を1度に30人に制限する。そこにはプレーヤーしか入れず、コーチやスタッフは利用できない。プレーヤーのロッカールームへのアクセスは、試合や練習のスケジュールに直結した15分に限られる。

「それはプレーヤーにとって大きな犠牲です。彼らはロッカールームやその中のラウンジでくつろぎ、他の選手たちと質の高い交流のときを過ごすのに慣れていましたから。そしてそれは、今大会のシナリオの中では起こりえないのです」とザウスナー氏は理解を求めた。

――ほとんどのトレーニング設備やマッサージテーブルなどはロッカールームから運び出し、練習コートの観覧席の下などの屋外に場所を移す。

――プレーヤーの食堂の人数制限は300人から50人に減らされ、数百のテーブルとイスがアッシュ・プロムナード(遊歩道)に設置される。

――通常年間何十万ドルという収益を生み出すメインアリーナにある64のスイートルームは、USオープンのシングルスでシードのついた男女各32人のためのパーソナルラウンジとして割り当てられる。

「プレーヤーにとって、これでUSオープンだと感じられるはずです。昨年のUSオープンよりもよいとさえ」とザウスナー氏はアピールした。

「唯一の注意点としては、我々はそれを350人強のプレーヤーのために構築しているのであり、80万人以上のファンのためではないということです」。(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

※写真はUSオープン会場のUSTAビリー ジーン・キング・ナショナルテニスセンターにあるアーサー・アッシュ・スタジアム(Getty Images)

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