スビトリーナが女子トップ8の頂点に [BNP パリバ WTAファイナルズ・シンガポール]

 トップ8によるエリート大会「BNP パリバ WTAファイナルズ・シンガポール」(WTAファイナルズ/10月21~28日/シンガポール・シンガポール/賞金総額700万ドル/室内ハードコート)のシングルス決勝が行われ、エリナ・スビトリーナ(ウクライナ)が今大会で優勝した初のウクライナ人プレーヤーとなった。

 第6シードのスビトリーナは、第1セットを落としながらその劣勢を覆し、2017年USオープン・チャンピオンで第5シードのスローン・スティーブンス(アメリカ)を3-6 6-2 6-2で下した。

 勝利の瞬間、スビトリーナはコート上に仰向けに倒れて快挙を祝い、それからスティーブンスと抱擁を交わし合った。

「私はもはや、誰に何を証明してみせる必要もない。これは間違いなく、私自身のためのよい意思表示だわ。メンタル・タフネスこそ、私が本当に示して見せなければならないものだった」とスビトリーナは言った。

「私は素晴らしいプレーし、この大会で自分の道を切り開いた。このことは、私に大きな自信をもたらすと思う」

 スビトリーナは第3セットでたちまち3-0とリードしたが、スティーブンスが第5ゲームでブレークバックに成功。しかし、スビトリーナはすぐにブレークし返して、4-2とした。

 WTAファイナルズでデビューを遂げたスティーブンスは、第8ゲームで訪れたスビトリーナの最初のマッチポイントでバックハンドクロスをサイドアウトし、ふたたび自分のサービスゲームを譲り渡してしまった。

「彼女はよいプレーをし、言うまでもなく出だしから、厳しい試合だったと思う」とスティーブンスは言った。

「私はここに来て、皆と競い合えることに、すごくワクワクしていた」

 この勝利でスビトリーナは、序盤にラウンドロビン(グループ内総当たり戦)で3試合を行うこのWTAファイナルズを、1敗もせずに潜り抜けた8人目のプレーヤーとなった。それは2013年のセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)以来のことでもある。

 彼女は今、キャリアを通してプレーした15回の決勝のうち13回で優勝したことになる。その中には、ここ9回の決勝も含まれており、彼女が最後に決勝で負けたのは、2016年珠海での対ペトラ・クビトバ(チェコ)戦に遡る。

「もちろん、自分が多くの決勝で勝っていることは知っている」とスビトリーナは言った。

「私にとって、すべての決勝は大きなチャレンジよ。私はいつもそのチャレンジに向かっていくよう努めている」

 WTAファイナルズは今季、シンガポールでの5年の開催期間を終えた。同大会は2019年から10年にわたり、中国・深圳に場所を移して行われることになる。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は優勝を決めた瞬間のエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)
SINGAPORE - OCTOBER 28: Elina Svitolina of the Ukraine celebrates match point against Sloane Stephens of the United States during the Women's singles final match on Day 8 of the BNP Paribas WTA Finals Singapore presented by SC Global at Singapore Sports Hub on October 28, 2018 in Singapore. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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