スティーブンスがプリスコバに逆転勝利でスビトリーナとの決勝へ [WTAファイナルズ]
トップ8によるエリート大会「BNP パリバ WTAファイナルズ・シンガポール」(WTAファイナルズ/10月21~28日/シンガポール・シンガポール/賞金総額700万ドル/室内ハードコート)の7日目は決勝トーナメントの準決勝が行われ、第5シードのスローン・スティーブンス(アメリカ)と第6シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)が決勝進出を決めた。
厳しいスタートを切ったスティーブンスは挽回に成功し、第7シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)に0-6 6-4 6-1で逆転勝ちをおさめた。
「コートに出ていったとき、私は少しナーバスになっていて、ボールを打つ感覚がよくなかった」と今大会に初出場を果たしたスティーブンスは言った。
「私はただ、踏ん張り続けようとしたの。私は今日、自分の頑張りをすごく誇りに思うわ」
スビトリーナとスティーブンスはともに、準決勝に至る前にラウンドロビン(グループ内総当たり戦)を3勝0敗の成績で勝ち上がっていた。
2017年USオープン・チャンピオンのスティーブンスは、0-6 0-2となったあとの第2セット第3ゲームでプリスコバのサーブをブレークしたとき、大きな叫び声を上げた。そしてその瞬間から、スティーブンスは自らの足場を見い出し、対するプリスコバは崩れ始めた。
試合開始から8ゲームを連続で落としたスティーブスは、「頑張って準決勝まで勝ち上がってきたのに、私は1ゲームも取れずに負けるっていうの?」と考えたという。
「私は本当に懸命に頑張っているつもりだけど、何もうまくいっていない。でもそれから、私は1ゲームを取った。そのあとのことは、見ての通りよ」
第2セットでのプリスコバは、3-0リードまであと1ポイントと迫っていた。
「1セット半の間は、すごくいいプレーをしていたと思う」とプリスコバは振り返った。
スティーブンスは今年の6月、フレンチ・オープンでキャリア2度目のグランドスラム決勝に進出した。今季の彼女は、マイアミ・オープンでタイトルを獲得した。
これに先立ち行われた準決勝では、スビトリーナが第8シードのキキ・バーテンズ(オランダ)に7-5 6-7(5) 6-4で競り勝った。
昨年の大会でのスビトリーナは、ウクライナ人として初めてWTAファイナルズのシングルスでプレーした。そして今年の彼女は、このシーズン末のエリート大会で決勝に進出した初のウクライナ人選手となった。
「まだまだ、これからやらなくてはならないことがたくさんある」とスビトリーナは気を引き締めた。
「次は間違いなく、シーズン最後の試合になる。私は自分のベストを尽くし、コートですべてを出し尽くすつもりよ」
スビトリーナは、先週のモスクワでバーテンスが準決勝進出を逃したことで2年連続でのWTAファイナルズ出場を決めていた。バーテンスは、世界ランク1位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)が背中の椎間板の故障で大会欠場を決めたため、最終的には出場権を得ることができた。
今年は、2003年にラウンドロビン形式が導入されて以来初めて、トップ4シード――第1シードがアンジェリック・ケルバー(ドイツ)、第2シードがカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)、第3シードが大坂なおみ(日清食品)、第4シードはペトラ・クビトバ(チェコ)――の誰一人もが準決勝に勝ち進めなかった年だった。(C)AP(テニスマガジン)
※写真はスローン・スティーブンス(アメリカ)
SINGAPORE - OCTOBER 27: Sloane Stephens of the United States reacts to match point against Karolina Pliskova of the Czech Republic during the women's singles semi final match on Day 7 of the BNP Paribas WTA Finals Singapore presented by SC Global at Singapore Sports Hub on October 27, 2018 in Singapore. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)
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