ジェラール・ピケが語る、新フォーマット採用のデビスカップについて
ジェラール・ピケは、フォーマットを改正した新生デビスカップでトッププレーヤーが不在となる可能性を危惧してはいない。それは特に、ラファエル・ナダル(スペイン)が、この新しいデ杯が来年スタートする際に、そこでプレーすると言ったからでもある。
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サッカーのFCバルセロナのディフェンダーで、この新フォーマットのデビスカップを企画した会社の幹部であるピケは水曜日に、ナダルが彼にケガがない限り、新生デビスカップでプレーすると言ったことを明かした。
「もし世界1位がプレーするなら、それで十二分だ」
最初の2年にデビスカップの開催地となるスペイン・マドリッドのプレゼンテーションの際に、ピケはこう言った。
「特にマドリッドで開催されるということもあり、ラファはこの大会について非常に前向きな考えを思っている」
新バージョンのデビスカップは、国際テニス連盟(ITF)と、ピケが創始した投資会社コスモスとのパートナーシップのもとで開発された。ピケは、すべてのトッププレーヤーの出場を望むのは難しいだろうということは承知している、と言う。
「これはチーム戦だから、すべてのトッププレーヤーを出場させるのは不可能だ。いくつかのチームは出場権を得られないだろうし、皆がいつもプレーできるというわけではない」とピケは言った。
「もちろん、トッププレーヤーに出場してほしいと思っているが、我々はチームに気持ちを集中させたい」
ノバク・ジョコビッチ(セルビア)やロジャー・フェデラー(スイス)のようなトップスターは、すでに新バージョンのデ杯でプレーしないつもりでることを示唆している。ジョコビッチは、大会はATPのワールドチームカップと競うことになりかねないと言い、フェデラーは、新生デビスカップは自分のためのものではないようだ、と発言していた。
ピケは、フェデラーがプレーしないだろうことはすでに予想しているとし、その理由に、スイスのベテランが、ここ数年出場大会を厳選していることを挙げ、ふたたびデビスカップでプレーする体力がないかもしれない、ということも口にした。しかしながら彼は、出場するようジョコビッチを説得できたらと願っている、と言った。
「交渉は可能であり、トッププレーヤーがプレーするだろうと強く信じている」とピケは言った。
テニス最高峰のチームイベント、デビスカップの新フォーマットは、シーズンの終わりに、18チームによる決勝トーナメントを行うというものだ。しかし多くのチームは、11月の決勝ラウンドに進出するため、変わらず2月に対戦を行うことになる。これまでのデビスカップでは、大会は1年を通して4週間にわたってプレーされていた(勝ち上がりトーナメントおよびプレーオフ)。
新フォーマットによる初のチャンピオンシップスは、来年の11月18日から24日まで、ATPマスターズ1000マドリッドの会場でもあるラ・カハ・マヒカ(マジック・ボックスの意)・アリーナで行われる。国際テニス連盟(ITF)によれば、プレーヤーたちは、賞金を受け取ることになり、その額はグランドスラム大会と張り合うほどだという。
ピケは、テニスの年間日程は過密なので、「完璧な大会日程」などというものはないが、ITFが選んだ週には満足している、と言った。
「我々は皆と話をした」とピケは言った。
「この週は、ほかのどの大会にも影響を与えないと思う。我々はテニス界でよく見てもらいたい。僕らは、助けるためにここにいるんだ。これはテニス界のための、魔法のような週になるだろうと我々は考えている」
2018年デビスカップ準決勝進出国――フランス、クロアチア、スペイン、アメリカ――は、ワイルドカード(主催者推薦枠)を得たアルゼンチン、イギリスとともに、すでに来年の大会の決勝トーナメントへの出場権を手にしている。
2017年優勝国のフランスは、現在の形式では最後のものとなる今年のデビスカップ決勝で、11月23日から25日まで、フランス・リールでクロアチアを迎え撃つことになる。(C)AP(テニスマガジン)
※写真はデビスカップ決勝進出を決めたフランスの応援団
France fans during Day 2 of the Davis Cup semi final on September 15, 2018 in Lille, France. (Photo by Dave Winter/Icon Sport via Getty Images)
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