女子準決勝のカードは早大対関大、亜大対園田女子大に [H30大学王座]

 大学テニスの日本一を決める団体戦「平成30年度 全日本大学対抗テニス王座決定試合(男子72回/女子54回)」(愛媛県松山市・愛媛県総合運動公園テニスコート/10月10~15日/ハードコート)の競技2日目は男女ともに2回戦の残り3試合が行われ、ベスト4が決定した。

 男女を通じてベスト4に一番乗りを果たしたのが女子の早稲田大だった。ダブルス2試合、シングルス3試合を戦って、落としたゲームはわずかに1。圧倒的な強さで地元の松山大に付け入る隙を与えなかった。

 1回戦を突破して早大に挑んだ地元の松山大。「チャレンジャーのつもりで最後まであきらめずに戦った」と武田真紀主将。だが、早大はあまりに強かった。それでも「持てる力はみんな出しきったと思います」と最後は笑顔で締めた。

ベスト8に終わった松山大

 関西地区第二代表の園田学園女子大は東海地区王者の中京大に5勝0敗で4強進出。単複でエースの小池颯紀がチームの軸だが、1年生の東谷和も大きな戦力となっている。2003年から王座優勝は遠ざかっているが、21回の優勝は歴代最多。チーム全員で22回目の優勝を狙う。

園田女大のD1小池颯紀(右)/東谷和

 中京大はひとつも勝ち星を挙げられなかったが、ガッツあふれるプレーで激しく園田女大に詰め寄った。3年生中心のチームだけに来年の活躍が楽しみだ。高いレベルでの経験を積んでいけば4強の壁は、きっと乗り越えられるはずだ。

闘志を前面に押し出して戦う中京大の鈴木麻緒主将

 7年ぶりの王座となった亜細亜大も信州大を5連勝で下して4強入り。関東リーグでは2年連続王座準優勝の筑波大を下して王座出場を決めた。松田美咲、中沢夏帆、高橋玲奈の3本柱は力強く、明日の準決勝は園田女子大と対戦する。

シングルス1を務めた亜大・中沢夏帆

 北信越王者の信州大は部員が6人。4年生の2人が欠場のため、4人で松山に乗り込んできた。亜大との力の差は歴然だったが、「(前日の)1回戦を突破できたし、悔いのない王座でした」と加藤真帆主将。全国の舞台を経験するのは貴重な財産となる。

4人で王座を戦い抜いた信州大

(文・写真◎牧野 正)

※トップ写真は、エース対決を戦い終えた清水映里(早大)と門屋沙織(松山大)

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