錦織との接戦を「ストレート勝ちというだけでは伝わらない」とフェデラー [ロレックス上海マスターズ]

 中国・上海で開催されている「ロレックス上海マスターズ」(ATP1000/10月7~14日/賞金総額921万9970ドル/ハードコート)のシングルス準々決勝で、第1シードのロジャー・フェデラー(スイス)が第8シードの錦織圭(日清食品)を6-4 7-6(4)で破ってベスト4進出を決めた。

 そこまでの2試合でいずれも3セット目に持ち込まれていたフェデラー。やっとストレート勝ちをおさめたが、それはまったくエネルギーを温存させるようなものではなかった。

「試合の長さとしては全部同じ。つまり、2セットで勝ったというだけでは事実が伝わらないこともあるんだ」

 この日の試合時間は1時間51分。3回戦とまったく同じで、2回戦はわずか1分違いの1時間52分だった。

 10本のエースを決めたフェデラーは、71%ものファーストサービス確率を記録したにもかかわらず、先にブレークした第2セットをタイブレークに持ち込まれ、そこでも1-4という劣勢に追い込まれていた。

「2セットで終えることができてよかったよ。なんとかね。今週のプレーのレベルはすごく満足できるものだと思う」

 2年連続3度目の優勝を狙うフェデラーは、準決勝で第13シードのボルナ・チョリッチ(クロアチア)と対戦する。

 マシュー・エブデン(オーストラリア)を7-5 6-4で退けてきたチョリッチについて、「彼のテニスは本当に上達した」とフェデラーは評価した。両者の過去の対戦成績はフェデラーの2勝1敗で、直近である今年のハレの決勝ではチョリッチが勝っている。

「コートの中に入って、以前よりも自分から決めにいくショットが増えた。ディフェンスもいいし、プレーに変化がある。サービスも安定している。彼が調子のいいときにばかり対戦するけど、対応できるように願っている」とフェデラーはコメントし、準決勝に向けて気を引き締めた。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は準々決勝で対戦したロジャー・フェデラー(スイス/左)と錦織圭(日清食品/右)
SHANGHAI, CHINA - OCTOBER 12: Roger Federer of Switzerland shakes hand with Kei Nishikori of Japan after winning the quarter-final of men's singles match of the 2018 Rolex Shanghai Masters at Qi Zhong Tennis Centre on October 12, 2018 in Shanghai, China. (Photo by Kevin Lee/Getty Images)

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