22歳メドべデフがATP500で初優勝、決勝で錦織を倒す [楽天ジャパンオープン]

楽天ジャパンオープンの予選から勝ち上がり、決勝は6-2 6-4で錦織圭を倒したダニール・メドベージェフ(ロシア)(撮影◎菅原淳)

「楽天ジャパンオープン」(ATP500/東京都調布市・武蔵野の森総合スポーツプラザ/本戦10月1~7日/賞金総額192万8580ドル/室内ハードコート)のシングルス決勝で、予選を勝ち上がった22歳のダニール・メドベデフ(ロシア)が日本のヒーローである錦織圭(日清食品)を6-2 6-4で下し、ATPツアーでキャリア3つ目のタイトルを獲得した。

 第3シードの錦織は、1セットも落とさずに決勝に至ったが、メドベデフに3度サービスをブレークされた。

 メドベデフは今年1月のシドニー(ATP250)でツアー初優勝を飾ると、8月のウィンストンセーラム(ATP250)でツアー2勝目を挙げた。ATP500の楽天ジャパンオープン優勝は、キャリア最大タイトルとなる。

 また、メドベデフが予選を勝ち上がって優勝したのは、1月のシドニーに続き、今年2度目。彼は、このジャパンオープンで優勝した初のロシア人となった。

 錦織は、少なくとも今大会で3度優勝した選手たち、ピート・サンプラス(アメリカ)とステファン・エドバーグ(スウェーデン)に加わわることを目指したが、出だしからリズムをつかめずに苦しみ、第1セットでたちまち1-4の劣勢に立たされた。

 メドベデフのサービスの調子は非常によく、最後のサービスからの33ポイントのうち32ポイントを取った。さらにメドベデフは、準々決勝から一度も自分のサービスゲームを落としていない。

 これで錦織は2016年以来、至った8度の決勝でいずれも敗れたことになる。

 月曜日に発表された最新ランキングは、メドベデフが自己最高の22位を記録し、一方の錦織は12位で変わらなかった。(C)AP(テニスマガジン)

 以下はトップ8による「Nitto ATPファイナルズ」(11月8〜17日/ロンドン・O2アリーナ/室内ハードコート)出場をかけたランキング「ATP RACE TO LONDON」。楽天ジャパンオープン(東京)、チャイナ・オープン(北京)終了後のもの。

ATP RACE TO LONDON(2018年結果上位選手+獲得ポイント)

1位 ラファエル・ナダル(スペイン)7480 ※出場確定

2位 ノバク・ジョコビッチ(セルビア)6445 ※出場確定

3位 フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)5210 ※出場確定

4位 ロジャー・フェデラー(スイス)4800 ※出場確定

5位 アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)4410

6位 マリン・チリッチ(クロアチア)3815

7位 ケビン・アンダーソン(南アフリカ)3540

8位 ドミニク・ティーム(オーストリア)3525

9位 ジョン・イズナー(アメリカ)2930

10位 錦織圭(日本/日清食品)2820

11位 ファビオ・フォニーニ(イタリア)2135

12位 ステファノス・チチパス(ギリシャ)1815

13位 ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)1800

14位 ダビド・ゴファン(ベルギー)1785 ※肘の故障でシーズン終了

15位 カイル・エドマンド(イギリス)1765

16位 グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)1745

……

※レース・ランキングとは、2018年に出場した大会で獲得ポイントの多い18大会分(※これは基本的な内容で詳細は省く)のポイントを合計した順位。1〜8位までが「ATPファイナルズ」に出場できる。ただし、9〜20位にグランドスラム優勝者がいる場合は、8位の選手に代わって出場することができる。2018年グランドスラム優勝者は全豪がフェデラー、全仏がナダル、全英&全米がジョコビッチであり、3人の出場が確定し、デル ポトロがこれに続いて確定。

※写真はダニール・メドベデフ(ロシア)(撮影◎菅原淳)

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