ポドロスカがロラン・ギャロスで準決勝に進出した初の予選勝者に [フレンチ・オープン]

今年最後のグランドスラム「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦9月27日~10月11日/クレーコート)の本戦10日目は、男女単複の準々決勝などが行われた。
 
 オープン化以降の時代に女子シングルス準決勝に進出した初の予選勝者となったあと、ナディア・ポドロスカ(アルゼンチン)はラケットを空中に放り投げ、頭をそらして拳を突き出した。

 火曜日の女子シングルス準々決勝でポドロスカは第3シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)を6-2 6-4で倒し、スビトリーナがここグランドスラム4大会で3度目の準決勝進出を果たすことを阻んだ。

 世界ランク131位で先週まで一度もグランドスラム大会本戦で勝ったことのなかったポドロスカは、フィリップ・シャトリエ・コートでストレート勝ちを決めたという事実をほとんど信じられない様子だった。

 これは夢ではないと確かめるために自分をつねってみたかと尋ねられた彼女は、「いいえ、目覚めたくないもの」と答えた。

 全グランドスラム大会を見回しても、ポドロスカは1968年に始まったプロ化以降の時代で予選から準決勝まで勝ち上がった3人目の女子プレーヤーだ。これ以前にそれをやってのけたのは、1999年ウインブルドンでのアレクサンドラ・スティーブンソン(アメリカ)だった。

 同じアルゼンチン人でサッカーのスパースターであるリオネル・メッシと同じ町の出身であるポドロスカは、右手首をはじめあまりに多くの故障に見舞われたため数年前にテニスを辞めることを考えていたのだと明かした。

 8ヵ月の間ツアーから離れた彼女のランキングは落ち、トーナメントを転戦するための十分な資金もなく、10年間に渡って一緒に働いていたコーチとも別れた。

「どうすればいいか分からなかった」とポドロスカは当時を振り返った。

 しかし彼女はテニスを続け、今はスペインを拠点に新しいチームとともに活動している。そしてその結果、ここまでのキャリアで最高の結果を生んだのだった。

フレンチ・オープン2020|トーナメント表

 しかしながらスビトリーナは、この結果について自分自身を責めた。

「多くのことが私に有利な方向に進まなかった」とスビトリーナは悔しさを滲ませた。「私は今日、メンタル的に100%ではなかった。そのことに、本当にがっかりしている」。

 第2セット4-5からの自分のサービスゲームで、スビトリーナはふたつのマッチポイントを凌いだ。2本目はドロップショットを果敢にスライスで切り返し、27本のラリーを終わらた。しかし3度目のマッチポイントでポドロスカが鮮やかなフォアハンドのウィナーを決め、それからラケットを青空に向けて放り投げた。

 ポドロスカは準決勝で、19歳のイガ・シフィオンテク(ポーランド)と対戦する。第1シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)に圧勝する殊勲を挙げてノーシードから勝ち上がってきたシフィオンテクは、もうひとりの予選勝者だったマルチナ・トレビザン(イタリア)を6-3 6-1で退けた。

 トレビザンもまた、この大会前にグランドスラム大会本戦で1勝も挙げたことがなかった選手だった。(APライター◎ジェローム・パグマイア/構成◎テニスマガジン)

※写真はナディア・ポドロスカ(アルゼンチン)
PARIS, FRANCE - OCTOBER 06: Nadia Podoroska of Argentina celebrates after winning match point during her Women's Singles quarterfinals match against Elina Svitolina of Ukraine on day ten of the 2020 French Open at Roland Garros on October 06, 2020 in Paris, France. (Photo by Julian Finney/Getty Images)

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