「日本人ペアで上に行き、ダブルスも注目してもらいたい」準決勝進出の加藤/二宮ペア [東レPPO]

「東レ パン・パシフィック・オープン」(WTAプレミア/東京都立川市・アリーナ立川立飛/本戦9月17~23日/賞金総額79万9000ドル/室内ハードコート)のダブルス準々決勝で、加藤未唯(ザイマックス)/二宮真琴(橋本総業ホールディングス)がリューメラ・キッシャノック(ウクライナ)/カタリナ・スレボトニク(スロベニア)に6-4 2-6 [10-7]で勝利した。

 第1セットは3ゲームを先行される展開だったが、「2つは40-40から取られたもの。どっちが取ってもおかしくなかった」と加藤はスコアを気にすることはなかったという。二宮がキープ、続くキッシャノックのサービスゲームを40-0から4ポイント連取でブレーク、加藤もキープしてすぐに追いついた。さらに、4-4から8ポイント連取で、一気に第1セットを奪った。

 第2セットは加藤、二宮どちらののサービスゲームもブレークされて0-4。そこから反撃して2-5としたが、二宮のダブルフォールト2本もあってブレークされ、1セットオールとなった。

「ミスは増えたけど、自分たちのやっていることは間違っていない」と2人は気持ちを切り替え、スーパータイブレークに臨んだ。立ち上がりこそ0-2と先行されるが、すぐに取り返す。加藤のサービスエース、二宮の絶妙のハーフボレー、相手の頭上を綺麗に超えるロブで逆転した。

 その後も2人は積極的に仕掛けてリードを奪う。9-7のマッチポイントでは、二宮がドライブボレー、スマッシュのコンビネーションで最後を締めくくった。

「相手の嫌がるところをついていけたのがよかった」と二宮。加藤は「日本で少ない大会のひとつ。皆さんの前で勝ててよかった」と笑顔を見せた。

試合を振り返る加藤(左)と二宮

 準決勝は明日21日(金)14時以降に第2シードのガブリエラ・ダブロウスキー(カナダ)/シュー・イーファン(中国)との対戦になる。

「昨日、今日と同じように自分たちのプレーをやりきることが大切」と加藤は意気込みを語った。二宮にとっては今年のフレンチ・オープン3回戦で穂積絵莉(橋本総業ホールディングス)と組んで6-2 6-1で勝利した相手との再戦になる。「あのときと違った印象を相手に与え、挑戦したい」と語った。

 二宮はさらに「シングルスで大坂(なおみ/日清食品)さんが注目されているけど、日本人ペアで上に行き、ダブルスも注目してもらいたい」と力強く語った。

(編集部◎池田晋)

※写真は加藤未唯(ザイマックス/右)と二宮真琴(橋本総業ホールディングス)(写真◎佐藤明)

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