疲労し痛みを感じながらもハレプが決勝へ、次はスティーブンスと全仏決勝再現 [ロジャーズ・カップ]

 カナダ・モントリオールで開催されている「ロジャーズ・カップ」(WTAプレミア5/8月6~12日/賞金総額282万0000ドル/ハードコート) の女子シングルス準決勝で、世界1位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)が第15シードのアシュリー・バーティ(オーストラリア)を6-4 6-1で下し、決勝に進出した。ハレプは疲労にさいなまれ、自分の試合の組まれ方に腹を立てていた。

 ハレプは日曜日にタイトルをかけて、第3シードのスローン・スティーブンス(アメリカ)と対戦する。ふたりは今年、フレンチ・オープン決勝でも顔を合わせ、そのときにはフルセットの末にハレプが勝って初のグランドスラム・タイトルを獲得していた。

 USオープンでのタイトル防衛を目指して準備を進めるスティーブンスは、準決勝で第5シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)を6-3 6-3で下した。

 ハレプはここ4年で3度目となるロジャーズ・カップ決勝進出を決めたことになる。彼女は2016年にモントリオールで優勝を遂げていた(今大会はモントリオールとトロントで毎年、男子と女子の会場を入れ替えながら開催している)。

 ハレプは金曜日に2日連続でナイトマッチを戦ったあとに、昼に最初の準決勝をプレーすることについて不平を述べていた。彼女は、自分は今大会最悪のスケジュールを押しつけられたと主張し、「これはほとんどすべての大会で起きている」と言い添えた。

 わずか15時間の休息のあとにプレーしたにも関わらず、ハレプは第15シードのバーティに対して出だしから試合の主導権を握り、わずか71分のうちに試合を終わらせた。

「朝目覚めたとき、体のそこここが痛かった」とハレプは言った。

「試合中、大いに走るというのは容易なことではなかったわ。でも私は、やらなければいけないことに集中しようと努めたわ。結局やってのけたように、ことを幾分楽にするため、早く試合を終わらせようとした」

 雨のためにナイトセッションが1つ延期されていたため、ハレプはここ3日で4度目の試合をプレーしたことになる。

「それについてはもう十分に話したと思うわ」と彼女は言った。

「将来的に、改善されるよう願うばかりよ。私は気分を害していたし、今もそう。でもそれが、私のコート上のパフォーマンスを変えることはないわ」

 ハレプは最初のゲームでバーティのサービスをブレークし、第1セットを取る過程でふたたびブレークを果たして4-1とリードした。

「今日は賢いテニスができたと思う」とハレプは言った。「私は彼女をベースラインの非常に後ろまで押し下げ、おかげで(ウィナーを打てる)短めのボールとスペースを確保できた」。

 ハレプはスティーブンスに対して6勝2敗の戦績を誇っており、ここ5回の対戦で勝利をおさめている。

「私たちはいい試合をプレーしたわ」とスティーブンスはフレンチ・オープン決勝についてコメントした。

「私は1セット半の間、すごくいいプレーをした。(今回は)2セットの間、すごくいいプレーができるよう願っている。また決勝に進めたことは素晴らしいことよ」(C)AP(テニスマガジン)

※写真はシモナ・ハレプ(ルーマニア)
MONTREAL, QC - AUGUST 11: Simona Halep of Romania reacts after scoring a point against Ashleigh Barty of Australia during day six of the Rogers Cup at IGA Stadium on August 11, 2018 in Montreal, Quebec, Canada. (Photo by Minas Panagiotakis/Getty Images)

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