三重県四日市市で「東海インターハイ(テニス競技)」の開会式が行われる

 高校テニスの日本一を争う「第75回全国高等学校対抗テニス大会(団体)/第108回全国高等学校テニス選手権大会(個人単複)」(東海インターハイ)の開会式が8月1日、三重県四日市市の四日市ドームで開催された。

 都道府県予選を勝ち抜いた男女各51校の高校生プレーヤーたち(各校は5名まで登録)とチームメイト、家族、友人、学校関係者らが集まり、それぞれが誇らしげな表情で参列した。

 開会宣言は、三重県高等学校体育連盟テニス専門部の竹内均部長が行った。

「ようこそ『美(うま)し国』三重へ。美(うま)し国という言葉は『日本書紀』に見られ、美しい国、つまり海や山といった自然が豊かであり、食が豊富であり、心も満ち足りる国、といった意になります」竹内均部長(三重県高等学校体育連盟テニス専門部)

優勝旗を返還する昨年の団体女子優勝の四日市商業高校(三重)。そのほか、昨年の団体男子優勝は相生学院(兵庫)、個人優勝は、男子シングルス/菊池裕太(相生学院)、女子シングルス/平田歩(岡山学芸館)、男子ダブルス/菊池・平川(相生学院)、女子ダブルス/我那覇・前田(沖縄尚学)だった

 日本テニス協会を代表し、福井烈専務理事が挨拶した。福井氏は45年前の三重インターハイ出場選手で、柳川商業高校(現在の柳川高校)1年生で団体、個人単複の3種目を制する偉業をやってのけた。その後、3年生まで、3年連続3冠という(並ぶことはあっても)決して破られない記録を達成した。

「昭和48年に選手として出場しました。それから45年が経ち、こうして皆さんとともにここで開会式を迎えることができました」福井烈・日本テニス協会専務理事

 四日市市長の森智広氏、衆議院議員で三重県テニス協会会長の川崎二郎氏、地元高校生を代表して三重県四日市工業高校の清水俊稀さんが、それぞれ出場校、出場選手たちに歓迎の言葉を述べた。

「ようこそ四日市にお越しくださいました。皆さんがこのテニス競技で力を発揮して、素晴らしい大会となることを願っています。四日市でよい思い出をつくってください」森智広・四日市市長

「インターハイ出場、心からおめでとうございます。私は今から53年前、東京都のインターハイ予選に出場して敗れた選手です。皆さんは予選を勝ち抜いて、ここにいます。いいなあ。その思いを大切に」衆議院議員で三重県テニス協会会長の川崎二郎氏。川崎氏は三重県伊賀市生まれ

「インターハイの舞台は部活動に励む高校生にとって憧れの舞台で、大きな目標です」三重県四日市工業高校の清水俊稀さん

 選手宣誓は地元三重県から、四日市工業高校の男子主将・永井大貴、四日市商業高校の女子主将・原田真実子、両選手が力強く行い、会場からは大きな拍手が贈られた。

選手宣誓を行う永井主将と原田主将

 閉式後は、歓迎演目として伊勢之国 四日市諏訪太鼓保存会、共同地区 子ども諏訪太鼓の皆さんが、太鼓を中心とした楽器演奏を披露した。

伊勢之国 四日市諏訪太鼓保存会、共同地区 子ども諏訪太鼓の皆さん

子供たちが中心となり堂々と演奏した

 テニス競技は明日2日(水)から4日(金)まで団体戦が、5日(土)から8日(月)まで個人戦が、四日市ドーム、霞ヶ浦テニスコート、三滝テニスコートの3会場で行われる。

(撮影◎小山真司)

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