“集中力”と“普段通り”で16強入りの上位シード [全国小学生]
「第36回 第一生命 全国小学生テニス選手権大会」(東京都世田谷区・第一生命相娯園グラウンドテニスコート/7月27~30日/クレーコート)が始まり、大会初日は男女シングルス1、2回戦が行われた。
当初の予定では3セットマッチだったが、台風の接近によるスケジュールの遅れを予想して、8ゲームマッチに変更された。これを受けて「すぐ終わっちゃうから、最初のゲームから集中して取ろうと意識した」という女子第1シードの齋藤咲良(前橋市立二之宮/群馬)は、1回戦で前原唯乃(宮崎市立本郷/宮崎)、2回戦で遠藤愛渚(広島市立五日市中央/広島)をともに8-1で退け、3回戦進出を決めた。
第4シードのクロスリー真優(文京区立窪町/東京)も齋藤と同様の考えで臨み、1回戦で後藤七心(東大阪市立高井田東/大阪)、2回戦で清水葵(大府市立神田/愛知)をともに8-2で倒し、3回戦に駒を進めた。
男子トップシードの前田透空(流山市立おおたかの森/千葉)はレギュレーションの変更を意識することなく「いつも通り」に武器のフォアハンドを軸に戦い、1回戦で高橋光(小田原市立富水/神奈川)に8-3、続く2回戦は渡邊脩真(岡山市立平井/岡山)に8-2で勝利を収めた。
女子でノーシードからベスト16に勝ち上がったのは成田百那(名古屋市立春日野/愛知)と小坂麻陽(石狩市立花川南/北海道)の2人のみ。成田が1回戦で第11シードの岩佐南美(瑞穂町立瑞穂第二/東京)を8-1で、小坂は2回戦で第14シードの西村佳世(神戸海星女子学院/兵庫)を8-5で下している。
男子は3回戦に進出した16人のうち、奥出悠貴(越前市立武生南/福井)、若松泰地(湖南市立石部/滋賀)、金子正人(港区立高輪台/東京)、髙橋廉汰朗(倉敷市立乙島/岡山)の4人がノーシードから勝ち上がった。
金子は試合後「うれしい。ここまで来させてくれたコーチと親に感謝している。この先も勝ち続けてベスト4を目指す」と力強く語った。
明日、7月28日(土)は台風接近による悪天候を考慮して中止。翌29日(日)10時から、男女3回戦と準々決勝が行われる予定となっている。
(編集部◎池田晋)
※トップ写真は、男子第1シードの前田透空(流山市立おおたかの森/千葉) 写真◎小河原友信
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