ふたり合わせて15回優勝ーーフェデラーとセレナが圧倒的強さで3回戦へ [ウインブルドン]
ロジャー・フェデラー(スイス)とセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)は、その勝ちっぷりでウインブルドンを簡単に見せている――ふたたび。
そしてカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)はまたも、早めに帰国することになった。
「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/7月2~15日/グラスコート)の男女シングルス2回戦で、フェデラーとセレナは揃ってストレートセットで勝利をおさめ、ふたり合わせて「15」のタイトルを獲得したセンターコートで、アットホームな気分を覚えているように見えた。
反対にウォズニアッキは、いまだオールイングランド・クラブで心地よさを感じることができないでいるようだった――特に芝生の上を飛ぶ羽虫の群れが、彼女の頭の周りを飛び回っているときには…。
オーストラリアン・オープン・チャンピオンのウォズニアッキが3回戦を前に敗退したのは、ここ7年で4度目だ。彼女は第2セットの間、1番コートを侵略した虫について主審に文句を言ったあと、エカテリーナ・マカロワ(ロシア)に4-6 6-1 5-7で敗れた。フェデラーにはこのような問題はなく、彼はルーカス・ラッコ(スロバキア)を6-4 6-4 6-1で倒す過程で、自分のサービスから35ポイントを連続で取った。
サービスをキープして第1セットを取ったあと、第2セットでのフェデラーは自分のサービスからは1ポイントも落とさず、この連取を、第3セット4-1の30-0からのポイントでラッコがついにバックハンドのウィナーをダウン・ザ・ラインに決めるまで続けた。
それはウインブルドンを8度制した男による圧倒的プレーだった。彼は自分のサービスからの61ポイントのうち9ポイントしか落とさず、ラッコのサービスは5度破り、フォアハンドのウィナーで試合を締めくくった。
「ある日には、別の日よりもうまくいくことがあるものだ」とフェデラーは言った。「ときにサービスが相性の問題で、ある選手に対してよりよく機能することがある」。
セレナも、ほぼ同様によいプレーを見せ、予選勝者のビクトリヤ・トモバ(ブルガリア)を6-1 6-4で下した試合で、自分のファーストサービスからの32ポイントのうち5ポイントしか落とさなかった。昨年は妊娠のため欠場したとはいえ、これはセレナにとってウインブルドンでの16連勝目に当たる。
ウォズニアッキは、いまだ4回戦(ベスト16)を超える日を待ち続けている。彼女は第3セット1-5から挽回し、3-5から4つのマッチポイントを凌ぎはしたが、最終ゲームでふたたびブレークされ、3回戦前に敗れた3人目の女子トップ8シードの一角となってしまった。
ウインブルドン優勝歴5回のビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)は挽回の試みで、よりいい仕事をやってのけた。38歳と、本戦ドローの中でもっとも年齢の高い女性である第9シードのビーナスは、1回戦に続いて第1セットを落としたあとに挽回し、予選を勝ち上がった世界ランク141位のアレクサンドラ・ダルゲルー(ルーマニア)を4-6 6-0 6-1で下した。
1回戦で、彼女は58位のヨハンナ・ラーション(スウェーデン)に対してタイブレークを落とすことから始めたが、続く15ゲームのうち12ゲームを取り、第2、第3セットで相手を圧倒していた。
「理想的には2セットね」とビーナスは言った。「2セットでなくなってしまったら、プランBに移行するの」。
男子ドローでは、第13シードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)と第11シードのサム・クエリー(アメリカ)が、ともにストレートで勝ち上がった。(C)AP(テニスマガジン)
※写真はセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)
LONDON, ENGLAND - JULY 04: Serena Williams of The United States celebrates her victory over Viktoriya Tomova of Bulgaria after their Ladies' Singles second round match on day three of the Wimbledon Lawn Tennis Championships at All England Lawn Tennis and Croquet Club on July 4, 2018 in London, England. (Photo by Clive Mason/Getty Images)
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