セレナ・ウイリアムズは「より多くの薬物テストを課せられるのはフェアではない」と主張 [ウインブルドン]
セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)は、今年、自分がほかのどのアメリカ人テニスプレーヤーよりも頻繁に薬物テストを課されているのは、フェアではないと言う。
「ただ、皆を同等にテストするべきよ」と7度ウインブルドンを制したセレナは、日曜日の大会前記者会見の際に言った。
スポーツニュースのウェブサイト『デッドスピン』による最近のレポートに、セレナは2018年6月までの間に5度の薬物テストを課されており、アメリカのほかのどの男女のテニスプレーヤーよりも回数が多いと書かれていたため、セレナはこの件について尋ねられた。
アメリカ・アンチ・ドーピング・エージェンシー(USADA)のスポークスマン、ブラッド・ホーン氏は、セレナに課された5回のテストは、テスト採集者の3度の訪問の結果であるとAP通信に話した。
「尿と血液のサンプルを、テストのために手に入れるという任務の標準的なやり方だ」とホーン氏は言った。
セレナは妊娠と出産のため1年以上プレーを休止したあと、今季競技に戻ってきた。36歳のセレナは、昨年9月に娘を出産している。
セレナは、サンプル採集者が、彼女が対処できると知らせた時間よりも12時間早く家にやってきた先月のテストを受け損ねたとみなされていることには、ややフラストレーションを感じると言った。
「テスト自体に関しては、まったく問題ないわ。私は奨励している」とセレナは言った。彼女はまた、「重要なのは単に、皆に平等にし、ひとりの人間に集中させないということなのよ」と言い添えた。
USADAの大会外テストプログラムの一環として、スポーツ界で成功をおさめたトップアスリートが、ほかの選手よりも頻繁にテストされるのは常軌を逸したことではない。また、休止期間中に起きたかもしれない自然な生理学的な変化ゆえ、長い休止期間をとったアスリートが、より頻繁にテストされることも異常ではない。テニスプレーヤーはまた、ひとつ以上のアンチドーピング機関からテストされることもある。
不平等なテストの頻度に関するセレナの不平は、日曜日にロジャー・フェデラー(スイス)にも伝えられた。フェデラーは大会中と大会外を含め、先月には7回のテストを受けたと見積もった。
「スイスの僕が住んでいる村では、テスターが同じ村に住んでいる。だからすごく便利なんだよ。もし彼が家で退屈したら、彼はたぶん、『ロジャーが楽しいときを過ごしているか見るため、彼をチェックしてみよう。いずれにせよ、10分しかかからないからね』なんて言うんじゃないかな」とフェデラーは言った。
「僕はかなり何度もテストを受けた。コート外でも、かなり頻繁に」
しかし彼はまた、過去15年間拠点としてきたドバイに住んでいた頃には、一度しかサンプルを要求されたことがなかった、とも明かしている。彼は、テストの欠如は、かなり失望を誘うことだと言った。
「テストが十分すぎるということはないと思う」とフェデラーは言った。
「重要なのは、彼らが、自分が何をやろうとしているかを知っている、そして僕らを犯罪者のようにではなく、人間として扱ってくれるプロフェッショナルであるということだ。そうであれば問題ない。でも、ときどきフラストレーションを感じるのはわかるよ。そういうときは僕にもあるからね」
(APライター◎ハワード・フェンドリック)
※写真はセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)
LONDON, ENGLAND - JULY 01: Serena Williams attends a press conference ahead of the Wimbledon Lawn Tennis Championships at the All England Lawn Tennis and Croquet Club at Wimbledon on July 1, 2018 in London, England. (Photo by Jed Leicester/AELTC - Pool/Getty Images)
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