マレーが11ヵ月の離脱に終止符「テニスを愛している」 [フィーバーツリー選手権]

 アンディ・マレー(イギリス)は11ヵ月の活動休止の間に、キャリアの“どん底”、を経験したあと、ウインブルドンの前哨戦であるクイーンズクラブの大会に戻ることに胸を躍らせている。

 腰の故障のため、2017年ウインブルドン準々決勝で敗れて以来、ツアーを離れていた31歳の元世界ナンバーワンは、組み合わせ抽選の結果、「フィーバーツリー選手権」(ATP500/6月18〜24日/イギリス・ロンドン)の男子シングルス1回戦でニック・キリオス(オーストラリア)と対戦することになった。

「ふたたびプレーし始めることを本当に楽しみにしている」とマレーはイギリスの公共放送BBCのための定期コラムの中で語った。

「少しナーバスにはなるだろうが、ついにコート上に戻れるというのは素晴らしい」

「スポーツというのは勝つためにプレーするものだと思っていたが、大好きな何かから約1年も離れていたときには、それを愛しているからプレーしているのだということに気づかされる」

「僕はウインブルドンで優勝したり、世界ナンバーワンになるためにプレーし始めたのではない。それは子供の頃の僕が考えていたことでもなければ、やることになると信じていたことでもなかった。僕がテニスをプレーしたのはテニスが好きだったからであり、全キャリアを通してずっとそうだった」

 2013年、2016年にウインブルドンと、2012年にUSオープンで優勝したマレーは、今年1月、腰に手術を受けた。

「6ヵ月、大会から遠ざかったあとに、まだ望むレベルに至るに十分なだけ良い状態ではなく、手術を受けなければならなかったときーーそれはプロのキャリアのどん底だ」と彼は言った。

「人々は、君はすごいことをやってのけたじゃないか、と言うかもしれない。それは事実だと気づいているし、仕事としてテニスをプレーすることができて非常にラッキーだとも思う。でもテニスは、僕が子供のときからずっとやってきたことであり、愛する何かをやることができないというのはつらいものだ」

 ウインブルドンは7月2日に開幕する。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はアンディ・マレー(イギリス)
LONDON, ENGLAND - JUNE 15: Andy Murray of Great Britain hits a forehand in practice during preview Day 3 of the Fever-Tree Championships at Queens Club on June 15, 2018 in London, United Kingdom. (Photo by Patrik Lundin/Getty Images for LTA)

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