『チャーリーエブド』紙のハレプの風刺画にルーマニアで怒りが爆発

 ルーマニアの人々はフランスの風刺的新聞『チャーリーエブド』上に掲載された、フレンチ・オープン優勝者のシモナ・ハレプ(ルーマニア)とルーマニアのジプシーのくず鉄(スクラップ)コレクターを結び付けた風刺画に、激怒している。

 この週刊新聞の木曜版に載った風刺画は、ルーマニアのスター、ハレプがフレンチ・オープンの優勝杯を抱えて『くず鉄、くず鉄!』と叫んでいるところを見せている。これは、すぐさまソーシャルメディアで大騒ぎを勃発させた。

 ルーマニアのフランス大使、ミッシェル・ラミは「これは表現の自由であり、報道の自由だ」と弁明したうえで、その風刺画が「必ずしもフランスの一般国民の意見を反映しているわけではない」と言い添えた。

 フレンチ・オープン優勝後、ルーマニアに戻った際に英雄として歓待されていたハレプは、自分は「コメントできる立場にいない」と言うにとどめた。

 一方、ブリュッセルをベースとしたルーマニアのジャーナリスト、ダン・アレックスは、このジョークは「すべてのルーマニア人はくず鉄泥棒だと思っている無知なフランス人に向けられていると自分は信じている」とコメントした。

 自らをジプシーと呼ぶものもいる少数派のルーマニアの民族は、約2000万人のルーマニア国民のうち3%ほどを占めている。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はシモナ・ハレプ(ルーマニア)
PARIS, FRANCE - JUNE 09: Simona Halep of Romania kisses the trophy as she celebrates victory following the ladies singles final against Sloane Stephens of The United States during day fourteen of the 2018 French Open at Roland Garros on June 9, 2018 in Paris, France. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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