ナダルがジョコビッチとの頂上決戦制し、フェデラーに並ぶ20回目のグランドスラム制覇 [フレンチ・オープン]

今年最後のグランドスラム「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦9月27日~10月11日/クレーコート)の男子シングルス決勝で、第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)が第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)との頂上決戦を6-0 6-2 7-5で制し、3度目の4連覇とともに自身の持つ最多記録を更新する13度目の優勝を果たした。試合時間は2時間41分。

 ナダルがグランドスラム大会で栄冠に輝いたのは昨年のUSオープン(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)以来で通算20回目となり、男子歴代トップのロジャー・フェデラー(スイス)に並んだ。

フレンチ・オープン2020|トーナメント表

 ロラン・ギャロスに16年連続出場となった34歳のナダルは、昨年の決勝で前年に続いてドミニク・ティーム(オーストリア)を倒してタイトル数が「12」に到達。今大会で圧倒的な戦績を誇るナダルは16年間で2敗しかしておらず、この日の勝利で前人未到のマッチ100勝目に到達した。

 この結果でナダルは、ジョコビッチとの対戦成績を27勝29敗とした。グランドスラム決勝での対決は9度目だったが、ナダルが5勝目を挙げた。

 今大会でのナダルは、1回戦でイゴール・ゲラシモフ(ベラルーシ)を6-4 6-4 6-2で、2回戦でマッケンジー・マクドナルド(アメリカ)を6-1 6-0 6-3で、3回戦でステファノ・トラバグリア(イタリア)を6-1 6-4 6-0で、4回戦で予選から勝ち上がってきた20歳のセバスチャン・コルダ(アメリカ)を6-1 6-1 6-2で、準々決勝で19歳のヤニク・シンネル(イタリア)を7-6(4) 6-4 6-1で、準決勝では第12シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)を6-3 6-3 7-6(0)で破って決勝進出を決めていた。

 先のUSオープン(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)の4回戦でパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)と対戦したジョコビッチは誤って線審の喉にボールをぶつけたことで失格処分を受けたが、直ぐにヨーロッパに渡って前哨戦のローマ(ATP1000/クレーコート)でタイトルを獲得して今大会を迎えていた。

 33歳のジョコビッチがあと1回全仏でチャンピオンになれば「ダブルグランドスラム」(4大大会2回以上制覇)の偉業を達成できるが、今年も叶わなかった。(テニスマガジン)

※写真はラファエル・ナダル(スペイン)
PARIS, FRANCE - OCTOBER 11: Rafael Nadal of Spain celebrates after winning championship point during his Men's Singles Final against Novak Djokovic of Serbia on day fifteen of the 2020 French Open at Roland Garros on October 11, 2020 in Paris, France. (Photo by Julian Finney/Getty Images)

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