元世界1位アザレンカは初戦敗退、クレー・シーズンを通して振るわず [フレンチ・オープン]

「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月27日~6月10日/クレーコート)の大会2日目、女子シングルス1回戦で、元世界1位のビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)がカテリーナ・シニアコバ(チェコ)に5-7 5-7で敗れた。

 フレンチ・オープンは5年前に準決勝に進んでいるアザレンカは、2016年12月に息子レオを出産。少し休養したのち、2017年6月にツアー復帰を果たしたが、この年は息子の親権問題などを抱え、ウインブルドンを含む2大会をプレーしたのみとなった。2018年は、ハードコート2大会でプレーしたあと、クレーコート大会にトライし、フレンチ・オープンが3大会目だった。現在の世界ランキングは84位となっている。

 フレンチ・オープンの前哨戦であるマドリッドとローマはいずれも早期敗退で、よい結果が残せないままフレンチ・オープンにやって来ると、54位のシニアコバに対しては38本のアンフォーストエラーをおかして敗れた。

 試合後、アザレンカは、出産を経て復帰した選手は特別な援助を受けるべきかどうか意見は分かれていると言った。

 彼女はWTAの選手評議委員の一人で、ツアー選手の出産に関する方針について話し合っているという。

 昨年9月に娘を出産したセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が、このフレンチ・オープンでグランドスラム大会へ復帰を果たすにあたり、同問題が注目を集めることになった。

 セレナは出産のためツアーを離れる前に世界1位だったが、現在は451位。フレンチ・オープン主催者は、元世界1位で、大会3度優勝という実績のあるセレナに対してシードを与えないと発表していた。

 アザレンカは「『ああ、シードが付いていない、なんてひどいルールなの』と言うのはとても簡単よ。でも、このルールと決めるプロセスには、もっと多くのことが関係していて簡単ではないのよ」とコメントした。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)
Victoria Azarenka during Day 2 of the French Open 2018 on May 28, 2018 in Paris, France. (Photo by Dave Winter/Icon Sport via Getty Images)

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